快調の横浜高島屋、次から次へとお客様が入ってくる。神奈川県民800万人、横浜市民350万人の中心地、立地も良く客層としては神奈川県全体をカバーしている。九州展は7日分の予算を早くも5日で達成。デパートの担当者も「このまま行くと来年の予算が大変だよ!」と早くも来年の心配をしているくらいだ。
屋久杉の仏壇を売っている小林さん、1台、100万から500万近くするものまである。昨日まで中々出会いが無く、心配顔であった。こういった高額商材は一か八か?の勝負である。酷い時は1週間0円ということもあるが、反対に1日で700万とか800万も売れる時もある。胃の痛くなるような商売であろう、私には出来ないと思う。小林さんも昔から仏壇を売っていたわけではない。最初の頃は訪問販売をしながら、屋久杉の彫刻や欄間を持って、一軒一軒回っていたそうだ。昔は、龍や虎の彫り物などが良く売れたそうだ。しかし、時代とともに、売れるものは変わっていく。家紋を入れた額とか、屋久杉の表札なども飛ぶように売れた時期もあるそうだ。
10年ほど前から、屋久杉の仏壇を扱うようになり、持ち歩き出した。最初は全く売れず、大きな仏壇を気を使いながら運んだそうだ、運送時の痛みや傷、在庫の金額などリスクも大きい。しかし、何処かで決断するのだ。「私はこれでやっていこう!」この腹を決めることが大事だ。この決断が経営者にとって非常に大切なことであり、どの方向に決め、それに向かってありとあらゆる努力をするのだ。仏壇という特殊な商材を売るための顧客管理、販売ノウハウを積み上げていく。小林さんの粘り強さのお陰で、今日も一台仏壇が売れた。これで今回はホッと一息である。
私どもも、これからどう世の中が変わっていくのか判らない、その中で、残っていける作品作りを敏感に感じ取っていかなくては、直ぐダメになってしまうだろう。仏壇に比べれば、竹製品はもっと多くの需要のある商材である。頑張らねば!