高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

吹付塗装

2008年03月26日 08時26分01秒 | 竹細工作業工程

昨日は別府市にある、「竹工芸訓練支援センター」の研究指導課研究発表会があった。大分県での唯一の伝統工芸品「竹工芸」を支援するセンターである。昨年、私達がイタリアでの展示会をするのにも、多大な支援、協力、をして貰った。私達にとっては実にありがたい公共施設である。毎年、5人くらい、竹の学校の卒業生の中から、「中堅技術者」を目指す若者を育てている。その、研修生の製作発表とセンターが関わってきたこの一年の研究発表である。その中には、もちろん私達の「海外事業展開グループ」の報告も入っている。

20080325100022 私が別府に出る時は、いつも5~10くらいの用事を済ませるように準備して出る。片道30分であるが、なるべく有効に時間を使いたいためだ。昨日も、朝一番に荷物を一杯詰め込み、竹工芸訓練支援センターにある、塗装ブースを使ってランプスタンドの台やシェードの吹付を行った。個人の工房で吹付塗装をしようと思っても、ゴミの入らない、ダクトを備えた塗装ブースを作ろうと思うと大変な設備になってしまう。が、センターに塗料を持ち込み、設備使用量を払うことで、大型のコンプレッサーを備えたブースを使うことが出来る。午後の研究発表会までに2回の塗装をしなくてはいけない。

20080325115245 1回目の塗装を11時までに終え、下地が乾くまでの時間を利用して、取引先の問屋さんへ、納品と集荷。移動の途中でパンを買い込み、運転しながらの昼食である。もう一度センターに戻り、2回目の吹付。何とか発表会の始まる1時半までに終了することが出来た。

発表会では、限られた時間内に誰にでも判りやすく、手短にという事を考えているので、どうしても表面的なさらっとしたものになってしまう。そんな中、研修生の発表作品の中に、ワインを入れる篭があり、目に留まった。製作した研修生に「ここを、もう少し高級感のある編み方にして、縁巻きはこうこう、こうしたら、ああしたら‥‥」などと、アドバイス。発表を聞いた後、丁度吹き付けた台も乾いており、車に積み込み。その後も3件ほど用事を済ませて帰ってきた。

夜は8時から別の集まりがあり、帰ってきたら10時半。一日中、走り回っていた一日であった。

竹工房オンセ

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