高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

心斎橋大丸 2

2008年03月14日 08時10分57秒 | 友人

お客様は少ないが、中身の濃い一日であった。

朝一番に「インターネットを見て来たんです!」とお客様、神戸からわざわざ来て下さった。以前から竹のバッグを探していて、私の所のホームページに辿り着いたそうだ。高額な作品なので「画像だけでなく本物を見て、触れて、説明を直接聞いて!」と仰る。「その通りです。」実際に持っていただき軽さにびっくり、触っていただき滑らかな手触りに感動し、説明を聞いて安心していただきました。遠くから足を運んで頂いてがっかりさせたのでは申し訳ないので、これから、長いお付き合いをしなくてはならないのだから。

午後にも、ネットで私のホームページに偶然辿り着いたお客様。このブログを見たりして興味を持って頂いた。ご自身の趣味である蘭の鉢を入れて持ち歩く篭(提藍)を作って欲しいと依頼があった人だ、物腰の柔らかい笑顔の素敵な紳士であった。細かい所の使い勝手やサイズ、形態、注意事項などをお聞きして製作することになる、どうしても、初めての作品は思わぬところに使い勝手の不備があったり、デザイン的に作ってみると無理が出たりする事がある。まず、試作品を作って、見て頂き、その上で実際に蘭の鉢を入れていただいたりして、細かい所やイメージなどを改良していく事になる。既製の作品を作るわけでは無いので、事前の打ち合わせで、出来ること無理なことなどをしっかりと話し合うことが非常に大切になってくる。私の方としても、使って頂く方の事が判っていた方が思い入れが違ってくる。帰り際に奥さまへのプレゼントとしてバッグをお買い上げ下さった。ありがとうございました。

20080313221457 閉店後は、私の尊敬する経営者である。「ICHIROYA.COM」の社長「和田」さんと会食。大丸近くのビルの3階、「知る人ぞ知る」という感じのお魚の美味しい店であった。新鮮な刺身と珍しい魚料理、お酒、焼酎も良いものが揃っている。私たちもお刺身と鰆の焼物、クエの煮物、天ぷら、などなど。焼酎は「兼八」(今はなかなか手に入らない)。

20080313221511 美味しい料理とお酒を飲みながら、お互いに利害関係が無いので、会社の事や個人的な事を聞いてもらったりする。イチローさんの会話の中には、何時も何処かにヒントが隠されている。

何時も何時もアドバイスありがとうございます。大阪に来て、イチローさんと取り留めの無い話をすることは私の大切な時間である。

竹工房オンセ

コメント
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