朝、5時40分にホテルの電話が鳴った。何事か?と思い受話器を取ると何と伊万里焼の「福ちゃん」からの電話であった。
「散歩行きましょう」
「あー、丁度これから行こうと思っていたから行こう!行こう!」
「4時から目が覚めてしまって、今まで待ってたんだよ」
「では、10分後にフロントで」
「じゃあ」
今回の福ちゃんは気合が入っている。先週の府中伊勢丹での1週間も、毎日30分ほど朝歩きをしたそうだ。でも、1回も汗を掻いた事が無いようだ。ゆっくりダラダラと歩いていて、途中でタバコを一服。「うーん、それでは汗掻かないよね!」
では、出発。歌舞伎町の東横インを出ると直ぐにラブホテル街だ。何となく福ちゃんのキャラクターはこのケバケバシイ看板の中で一枚写真を取っておきたい。
もう一人、「ツチノコ指の田中」を呼び出して3人で歩き出した。新宿御苑に沿って四谷まで、其処から南に向きを変え、国立競技場へ、神宮球場で折り返しだ。丁度、此処まで片道4キロの行程である。今日は先日の福ちゃんのペースよりは相当早い、汗を掻き掻きふーふー言っている。良い汗を掻いていますよー。
帰り道は福ちゃんにはオーバーワークだったようで踵に靴ヅレが出来てしまった。途中で片足を脱いで、ひょこひょこ歩く姿は、小さい時に田圃に片足を突っ込んでひょこひょこ歩く子供の様である。
いつも、ユーモアいっぱいの福ちゃんである。