子供の頃、私は名古屋の科学館にあるプラネタリウムを見に行くのが楽しみの一つであった。都会では、スモッグがあったり、ネオンの光のおかげで美しい星空を見ることは難しくなっていた。そんな中、当時でも世界最先端であった、ドイツ・カールツアイス社のプラネタリウムが導入されており、その美しさは子供心に今でも残っている。
雑誌の記事で、日本科学未来館で立体視映像のプラネタリウムがあると知り、今回催事が終わった翌日、飛行機に乗るまでの時間を利用して行ってみようと計画していた。移動日の朝、インターネットで日本科学未来館を検索していると、「何と。火曜日は休刊日であった!」がっかりだ。
しかし、気持ちはすっかりプラネタリウムになっているので、「他には無いだろうか?」と調べてみると、東京には結構、あちらこちらに在るものだ。その中の一つ、池袋のサンシャインビルにある、「コミカミノルタ 満天」に行くことにした。
春休みなので、親子で来ている子供連れの観客が多い、さて、いよいよ開演だ。あたりが暗くなり、ゴスペラーズのテーマ音楽にのって始まった。
満天の空から無数の星が降ってくる。リクライニングシートを倒していると、つい、ウトウトと眠たくなってくる。
ここの演目は季節によって変わるようで、今は春の新番組ということで、「ゴスペラーズ 星と大地のハーモニー」であった。北海道の星空をテーマに50分間のドラマであった。
出張中の素敵なひと時であった。