先月オーダー頂いた、「お絞り入れ」を制作中。
唯のお絞り入れでは無い。「波網代の編み目でお絞り入れを作って下さい」と、
普通は、お絞り入れと云うと、平面の編み目を押し込んで、こんな形で作ります。
こちらの作品も、東京のミシュランガイドの三ツ星に出ている有名店からのオーダーの物です。
今回は、こういったタイプでは無くて、底のある立ち上がった形で、と云うオーダーです。
そこで考えたのが、2重編みにして、内側に波網代編みを、外側は細かい網代編みを2枚重ねて作ることにしました。
焦げ目を付けないように、最新の注意を払って起こします。外の編地より、ホンの少し小さく編んだ波網代の編地を入れ込みます。
二枚の編地を、縁で一緒に合わせて一体感を作ります。
縁には、鳳尾竹を用いました。これは、太さの小さな鳳尾竹を使うことによって、縁に丸みを出し、可愛らしさを作り出したかったのです。
それに、鳳尾竹は艶が良いのです。
ただ今、縁の仮止めまで出来た所です。
これから、仮止めの針金を籐巻きに変え、足を付け、仕上げの漆塗りへと、進んでいきます。
オーダーは全部で5枚、これは最初の1枚目で、これからヒゴのデータを取り出して行くのです。
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