高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

亀甲編み手提げ籠

2007年04月15日 06時55分20秒 | 作品紹介

_006_8 熊本の竹屋さんからの注文で、1枚の写真が送られてきた。雑誌に載っていた亀甲編みのバッグを見て、「こんな感じのものが欲しい」との依頼であった。

亀甲編みというのは目の積んだ編み方で、強度もあるので盛皿など平面的な作品に使うことが多いのだが、バスケットのように立ち上がって立体的にするには大変手のかかる編み方である。

勉強のため、ということで引き受けた。工房のミーティングで「誰かこの依頼を勉強するつもりでやってみるか?」と問いかけてみた。若い「E」君が「私、やります。」と名乗りを上げた。

最初の試作品というのは、以前私のブログで「犬のキャリーバッグ」を作った時にも書いたのだが、普段の仕事の3倍くらいの時間と労力を使う。今回も編んでは解き、縁を付けてはやり直し、手をつけるにも何回も何回も付け直した。やっと出来上がったが、試作1作品目ではどうしても_009_7 彼は気に入らないのだろう。「もう少しヒゴを薄くして編み目を細かく作り直したい!」と言う。ここは彼の良い所だ。

右が最初に作った作品、左が目を細かくして作った2作目である。職人の立場で見ると左の方が編み目も細かく作るのに大変と判っているのだが、面白いことに、工房の女性陣に「どちらが好き?」と聞いてみると、5人全員が右を選んだ。彼女たちにしてみれば、作る大変さより、自分が持っているところを想像すると右の作品が良いと言う。こんなところが売れる作品になるのか?ならないのか?のヒントがある。

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春雷、あわやパソコンが?

2007年04月14日 02時43分20秒 | 工房

春雷  突然の雷で驚いた。午前中は小春日和で庭で作業が出来るような陽気であったが、夕方から一転して激しい雨。ゴロゴロ、ピカッと雷が!正しく春の嵐だ。いち早く妻から「パソコンの電源を抜いていた方が良いよ」と言われ、工房にあるパソコンの電源を抜いておいた。夜中に目が覚めて、工房にやってくると、なんとすべての電気が切れている。ウワー、どうしよう。雷が落ちたようでブレーカーが下り、電源が止まっていた。恐る恐る、ライターで確かめながらブレーカーを戻した。ぱっと明るくなり、おもむろにパソコンのコードをコンセントを差し込む、無事、起動した。あー、良かった。いつも私を助けてくれるのは妻のアドバイスだな。

Cimg4071昨日は大阪から漫才師がやって来た。

と思わせるような雰囲気の二人がやって来た。小堺カズキに似た柴田さん。東京からやって来た伊勢丹のバイヤーである。伊勢丹の担当者は全国のデパートの中で一番頻繁にやってくる、「現場を知らずして企画はできない。」ということで、今回も工房の作品を見ながら「こんな物が出来ませんか?あんなものが出来ませんか?」と提案してくる。私たちにとっても違った目線で商品提案をしていただいた方が新しい感覚の物が出来るので助かる。

大きい方が大分県一村一品協会の佐藤君。私たちが催事でデパートに入った時に、休憩時間や食事時間の留守番、飾りつけ撤収の手伝い、その他デパートとの細かい折衝などをしてくれる。今回も彼が柴田さんを県内の業者さんの所へ案内しているのだ。

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入学式

2007年04月11日 08時54分00秒 | 家族

_004_6 「桜の花満開の今日この良き日」の祝辞で始まったように、本当に入学式には最高の日和であった。いよいよ、次男坊シンラも今日から中学生。自分で選択した道とはいえ、まだまだ12歳、家を出て今日からの寮生活に不安が隠しきれない緊張した面持ちである。午前中に入学式は終わり、午後から入寮式、昼食は父兄もどんな食事が出るのか?と一緒に給食を頂いた。育ち盛りの子供たちの給食なのでボリュームも満点、味も美味しかった。

_002_7 しかし、子供は1週間もすれば寮生活にもなれて、毎日が修学旅行のような雰囲気になると思う。次男のいくこの学校の寮は非常に厳しく、携帯電話はもちろん、CDラジカセ、ゲーム、漫画などもすべて持ち込み禁止である。ここまではっきりしていると、親としては安心である。長男の高校の寮では携帯電話でいろいろ悩まされているので、ありがたい。

本人よりも、見送ってからの母親の方が後ろ髪を引かれる思いで、しばらくは新しい環境に慣れるまで大変である。昨日も夜中に「シンラのことを思うと眠れない」と一人でめそめそしているので、DVDの映画をつけて気を紛らわせることになった

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ピカピカの新入生?

2007年04月10日 05時25分49秒 | 工房

_010_5 ピカピカの一年生と いうにはちょっと、とうがたっているが?今年工房に入った新人さんたち。3人とも別府の訓練校で竹の基礎技術はバッチリ習得して来ている。ハズ、

まずはお手並み拝見。ざっくりしたタイプの花篭を作らせることにした。最初に練習用に3個分材料を取らせ、ヒゴ取りから編み上げ、手付けと教えていく。どの籠を作るにしても全体の流れが判らないと今の作業の段取りが付け難いからだ。一通り、失敗しながら3個作ってもらった。Kokonoe1

この花篭を作るのだが思うように形が取れない。まず、材料のヒゴ取りが一番の問題である。巾1センチ、厚み1.4ミリのヒゴを手加減だけで取りきらなくてはならない、それを2枚に剥いで編みヒゴが出来上がる。まだ、ヒゴの厚みにばらつきがあり、強い部分と弱い部分があると編むときに凸凹して上手く形が作れない。薄くきれいに剥ぎきらないので、ヒゴが強すぎると盛り上がった肩が張ったような籠になる。苦労して、失敗して、体で思えていくしか無いのですよね。

さー、全体の流れが判ったら、本番の籠作り。「これを30個づつ、作ってください」「えー」「うーん。」 今まで、一つの作品を何十個も作ったことは無く、戸惑っている。同じ大きさの同じ表情で作る事は始めてである。どんな籠でも「最低100個は作らないと自分の物にならない!」私が作る時は一度にに30個分ずつ、材料取り、編み上げ、手付けと進めていくのだが、まだ、どんな籠ができるかわからない新人さんには取り合えず10個分ずつ材料を取り、編み上げたところで検品、刺しヒゴをしてもう一度チェック、その都度、悪いところを指摘して作り直し、当然良い物だけしか次の工程に進めれない。繰り返し、繰り返しするしか無いのだ。

新人さん一人一人については、おいおい紹介することになります。

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小春日和

2007年04月09日 06時02分48秒 | 家族

20070408115717 桜の花が満開で気持ちの良い一日であった。巷では統一地方選挙で大分知事選、県議会選挙の投票日ある。

我が家では明後日から学生寮に入寮してしまう次男シンラのため、寮生活に必要な品物の買出しをしなくてはならない。午前中は彼のリクエストで「テニスがしたい」と言うので、テニスコートを借り切って久しぶりに汗を流した。テニスコートの横には10年以上前、よくこの子供広場に家族で遊びに来ていた所だ。懐かしい。

20070408113033 先ほど大げさにコートを借り切ってと書いたが、この全天候型の広いドームのコートを家族3人で2時間借りて、なんと520円であった。信じられない安さである。嬉しい。久しぶりに体を動かしたので、今日は体のあちらこちらが痛い。昼食の後、投票をするため、投票所に行くと全員知り合いの立会人が7人ほど並んでいる。「クルム君こないだ帰っていたそうだなー」とか、「エッちゃん、ちょっと痩せたんじゃないかえー」など、投票所なのか近所の井戸端なのかよく分からない雰囲気だ。田舎はのんびりしてるなー。

20070408140550 大きくなったシンラ。寮生活に必要な買い物を済ませ、別府のお祖母ちゃんを誘い、大好きなお寿司を食べに。彼には幸福な一日だったでしょう。12歳で家を離れて寮生活。最初は寂しさと不安が一杯だと思うが、頑張ってくれ。

「カレーのお替りができる」と聞いてこの事だけを頼りにしている彼である。

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ナンジャ、コリャ!

2007年04月08日 07時20分07秒 | 工房

_001_11 変なものが届いた。横幅40センチくらいの物だ。持ってみると軽い。横の部分には毛が付いている。実は鯨のひげだ。ヒゲといっても、普通に想像する髭ではなくて、鯨の口の中にある人間で言うと歯の部分になるらしい。大きいほうがイワシ鯨で小さいほうがミンク鯨の一部らしい。なぜ、こんなものが送られてきたのか?

先日、突然長崎の鯨肉加工業者からメールが入った。

当社、鯨のヒゲを加工していただける人を探しています。

以前、こちらには、鯨のヒゲの加工業者がいましたが、
現在高齢の為、廃業してしまいました。

その方に聞きますと、
鯨のヒゲの細工は、竹細工と同じだよ。と言います。

洗って、干して、皮をむいて、プレスする。

順番はわかりませんが、どうでしょうか?

こちらには、べっ甲細工もありますが、
鯨のヒゲは、べっ甲より油が多く、べっ甲の機械では
加工できないと言われました。

原料の鯨のヒゲ板はたくさんあります。

作りたいものは、「耳かき」です。
こちらに以前販売していたものはあります。

当社、元来鯨肉の販売会社で、
鯨のヒゲの細工は、何のノウハウも持ちません。

お話に乗っていただけませんでしょうか? という内容です。

_003_6
まず竹割り包丁を入れてみた、硬くて全然、刃が入っていかない。剪定鋏で切り目を入れてから包丁で割ろうとするが全然割れない。竹のように繊維に沿って、パリッ、パリッと割れていかない。しからば、お湯で煮て柔らかくしてから挑戦。お湯で煮ると幾分柔らかくなり包丁も何とか入った。4ミリ角くらいの材料を作り切り出しナイフで削っていく、暖かいうちはナイフが入っていくが、乾いてくると硬くなってくる。「ウーン、これはナイフで削るより、サンドペーパーで削ったほうが良い様な素材だ。耳掻きに近い形状までナイフで削った後、先を火で曲げてみた。竹よりも簡単に曲がる、水で冷やしてやると曲がったままの形状で固まる。この部分_005_5 に関しては竹よりもうんと扱いやすい素材である。しかし、耳掻きの先の曲がった部分を削ろうと思ったら、今度は火を掛けて加工した部分は硬直してナイフで削ろうとしてもバリバリしてしまう。うーん、中々厄介だ。これは先にお湯で柔らかくしてから削り、最後に火曲げをする順番でやらないといけないな。

鯨のヒゲは弾力があり、文楽人形の糸にしたりとか、釣竿の先の部分に使ったりするそうだ。何枚も張り合わせて太鼓のバチを作ったりもするそうだ、耳掻きにも丁度良い弾力なのだろう。

しかし、この仕事は竹工芸より木工芸の仕事のような気がする。果たしてどうなることやら?

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薪割り

2007年04月07日 06時42分09秒 | 工房

4_19 染色釜を沸かすのに薪を使う。竹くずはたくさん出るのでそれも燃やす。しかし、竹は火力は強いのだが直ぐに燃え尽きてしまう。最初の火付けの時は火力の強い竹が良いのだが、ある程度火がついてくると長持ちする薪が良い。普段は製材所から薪用の材木をトラックに1車づつ買うのだが、今回は風呂を壊したときの丸太が残っていたため、チェーンソーで30センチくらいに切り、少しずつ薪割りだ。

普段、あまりやらない仕事のため少し薪割りをすると直ぐ息4_18 が上がる。丸太の長さが25センチくらいまでなら、結構簡単に割れるのだが、40センチくらいの長さだと斧が突き刺さるだけで下まで割れていかない。食い込んだ斧を抜き取るのにもえらく力がいる。杉の丸太なので、切って直ぐなら割りやすいのだが、しばらく放置してあったので締まってますます割れにくくなっている。ウーン、くそっ。

まー、しかし、こうやって緑に囲まれた中で鶯の声を聞きながら薪割りができるという事は幸せなことですな。ダイエットと思って頑張ります。

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春の嵐

2007年04月04日 13時26分27秒 | 工房

20070403132940 桜の花が満開と思いきや、なんと昨日は一転してヒョウが振ってきた。バラバラバラと音がするので外に出てみると氷、雹、今頃氷が振ってくるなんて!それもかなり大粒だ。今日は朝から天気で染色したり、竹を干すには一番良い天気である。しかし、干してある竹が吹き飛ばされるのではないか?と思うほど強い風だ。20070404093358

先日、高知県から届いた虎竹。大分県に多い真竹は干し上げると、象牙色の白い竹に変わるが、この虎竹は干し揚げると黒と黄色の斑模様が浮かび上がってくる。虎の模様に感じられることから虎竹と呼んでいる。高知県から送られてくるので、運賃も高く。竹自体も非常に高価なものになるが、花篭などを作ると自然の二つとない、作品ができることで人気がある。

20070312103718 こんな風の強い日に染色釜を焚く人がいる。我が工房の資材調達部長の「K」氏だ(パンダではない)。工房の周りは枯れ上がった萱で一杯だ。「火が飛んで火事にならなければいいのだが」と本人も心配している。

私も20年ほど前、山火事を出した事がある。今日と同じような条件の日だったのだが、ログハウスを切り刻んだときに出るおが屑を燃やしていて、回りの藪に飛び火して火事を起こした。幸い周りの原野を焼いただけで民家や杉林などには被害が無くて済みホットしたものだ。消防車や村中の消防団がやって来て大騒ぎになった。警察からも「あなたが第一発見者ですか?」と聞かれ、言葉を失った。「ハイ、私が見つけました。それと、私が火をつけたんです。」と、それも今は良い思い出だな。

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新入生?

2007年04月03日 07時04分17秒 | 工房

春の暖かさとともに工房にも4人の新メンバーが増えた。新しい人が増えると迎える側も新鮮な気持ちになるものだし、刺激も受ける。今回入った山口さんが面白そうな道具を持っていた。マジンガーゼットのような機械仕掛けの風貌だ。3_103

竹の巾をそろえるのに使う道具である。2本のナイフを固定して巾を決め、その間を竹を通すことで巾をそろえていく。私などは2本のナイフを手加減で銀杏の木に打ち込み巾を決めるのだが、何気なくやっているこの作業を機械仕掛けにすると大げさなものになる。それに、機械の場合は融通が利かない。刃の巾や高さ、角度が変えれるようだが、刃物の切れ具合や竹の食い込みなどを考えると、かえって、機械に頼るより体で覚えてしまったほうがどれほど簡単か? 道具も小さなナイフを2本だけ、実にシンプル。このシンプルさを使いこなすまでには基礎技術がいる。簡単そうに見える技が実は難しい。この巾取りをするまででも、割ったり、剥いだりの繰り返しである程度自分の作ろうとするヒゴに近いものまでは手加減で作りこなせなくてはならない。毎日の反復Photo_55練習で体に覚えこませていく。取ろうとするヒゴのイメージを頭に置いて、繰り返し繰り返し体で覚えるしかない。一度、思えてしまったものは生涯自分の財産だ。

新人さん達に、いきなり高度な作品が作れるわけではなく。基礎技術の習得。機械に頼らず、竹割り包丁で割り、剥ぎの技術をつけて貰わないことには話しにならない。

私がいつも言うのは「3ヶ月、頑張って下さい。」最初の3ヶ月で工房の雰囲気や流れもある程度判って来ます。精神的にも少し落ち着いて、自分のペースができてきます。体も慣れてきて一日中同じ作業をしてもそんなにキツクなくなります。向いていない人は最初の1ヶ月も続きません。3ヶ月頑張れたら1年は続けれます。1年頑張れたら、初めてスタートラインに立つ事ができます。なんにしても、基礎技術をつけるまで大変ですよ!頑張ってください!

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まんが

2007年04月02日 17時55分56秒 | 出張

私はいい年をしてと思われるが未だに漫画を読むのが大好きだ。出張中にもコンビニや本屋に寄っては単行本になった漫画を買い楽しんでいる。私が小学生の頃漫画ブームが始まった。近所の本屋さんで少年サンデー、少年マガジンなどの雑誌を立ち読みする。週一回発行されるのが待ち遠しかった。「明日のジョー」とか「巨人の星」「おそまつ君」、まだ、当時は貸本屋さんという職業があり、そこで1泊2日で5円とか7円で借りてくるのだ。今のように何でも買える時代でなく、1冊の本を回し読みしているような時代だった。漫画やテレビの話をすると大体相手の年が判る。

3_140 今回も本屋で「黄昏流星群」29巻を買ってしまった。この作者の弘兼憲史は代表作に「課長、島耕作」など、サラリーマンに支持を受けている作品が多い。この、黄昏流星群は一話ずつ主人公は違うのだが、大体50歳くらいの男女が主人公で、ほろ苦い青春の思い出や、この世代の恋愛感をテーマに時代背景を細かく書いている。自分も同じ年代なのでついつい「そうだなー」と感情移入してしまうのだ。ちょっとエッチな場面も出てきてきれい事ばかりではなく、本音の自分と内に秘めた憧れを上手く書いてくれているので好きな作品だ。

おそらく私は、還暦を過ぎても漫画を読んでいるだろう。決して本を読まないわけでは無い。文庫本もよく読んでいるし、雑誌も良く買う。私の小遣いの中では本に使う比率が一番高いのだろう。

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市原 手作りの心・砂田

2007年04月01日 17時45分00秒 | 催事案内

Cimg4000 桜の花が咲き乱れる春の一日、今日から千葉県の市原市「手つくりの心・砂田」で個展が始まった。今年最初のギャラリーでの個展である。1月の仕事始めであるデパートの催事よりは幾分助走期間があったため楽な気持ちで開催できる。と言うのも、ギャラリーの場合は自分でどうこうするというよりも、ギャラリーさんの持っているお客様と私の作品が合うか?合わないか?ということで答えが出る。お店と客層と作品、この三つが合わないといい結果は出ない。

湯布院在住の友人である陶芸家から紹介していただいたこのギャラリーは千葉県の五井にある。ギャラリーを始めて今年で20年目だそうだ、地域に根ざした気持ちの安らぐお店である。月一回のペースで催事をされているのだが、この市原市という小さな地域で20年もお客様の指示を得ていくことは大変なことだと思う。 

朝、8時30分、大分発の飛行機に乗り、10時に羽田空港に到着。運良く直ぐ「五井」行きの直通バスが出発するところであった。東京湾を通るアクアラインを通って「五井」に到着したのは10時50分。この直通バスのお陰でずいぶん早く、楽に千葉県まで来ることができた。お客様が次から次へと来るわけではない。ポツリ、ポツリとお客様がやってくるのだが、皆さん古くからの御ひいきさんばかり、今まで無理することなく自分のペースで押し付けることなく営業されて来たお陰だと思う。来られたお客様全員が必ず何かをお買い上げしてくれる。ありがたいことだ。

3_143 翌朝、近くを散歩してみると何川かわからないが土手沿いに散歩、駅周辺以外にはほとんどビルも無く、郊外の住宅地区という感じだ。一軒一軒が大きく、静かな町である。市原といえばサッカーのジェフ市原の根拠地、街中の電柱もジェフ市原のチームカラーが塗られている。小さな町なので繁華街という所は無くようだ。町外れの土手下に10件ほどの飲み屋が並んでいる。なんとなく懐かしいような、寂しいような風景だ。

竹工房オンセ3_142

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