正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ロレックスの婦人用時計と鳩時計の修理をしました。

2011年11月19日 | 時計修理
朝から大雨でした。今朝は子供の音楽発表会があり午前中だけお休みを頂戴しました。
日頃なかなか子供と接する時間が無いので会場で顔を合わせると喜んでくれていました。

 昨日は閉店後からの修理になりました。

始めは以前お修理させていただいたスイス製の婦人用の手巻時計です

ちょっと時間が合わないとのこと。
もう一度点検のため分解し原因を探しました。
時々振りが落ちる状態でした。

アンクルに小さな埃が乗っていました。
私の分解掃除時の見落としでした。反省です。
もう一度分解掃除をして組み上げました。



ロレックスの婦人用の無垢ケースの10ポイントです。
機械は2135の機械が入っていました。
分解掃除、ケースバンドの仕上げです。
ホゾ穴もカラカラの状態ではなく良いタイミングでのお掃除だと思いました。
K様からのお預かりです。


次は以前からお預かりしている鳩時計の修理です。手塚の時計です。
腕時計の修理に余裕がないとなかなかクロックに手をつけることが出来ません。(精神的に)
機械を見てカナに毛ボコリがいっぱい絡んでいました。
油分の除去と汚れを取ってからベンジンで洗浄しなおして組んで行きました。
すべて組み上げてケースに入れて壁に掛けると動かず。(とほほ)
もう一度良く点検するとガンギ車のホゾ穴が少し大きくなっていました。
点検したときはあまり感じませんでしたが、錘をつけた上体で少し中心からずれていました。





もう一度ケースから機械を取り出し分解してガンギ車のホゾ穴に新しいメタルを入れてホゾ穴の調整をしてから丸リーマーでホジホジとしました。
組みなおして今度はハトを取り付けずにまず機械がきちんと動くかどうかの点検でケースに入れて錘振り子をつけてみました。

今度は順調に動いてくれています。
文字盤の下に振り子と連動して動くシーソーの飾りがあります。
この心棒も錆錆になっていたのでちょっと磨いて動きやすくして組み上げました。

深夜の孤独な作業でした。何度と無く心がめげそうになりましたがなんか動いてくれて安心しました。
しばらく様子を見て鳩と連動させてみます。

今日もちょっと残って修理の予定です。まだもう1台鳩時計があります。
同じお客様なので近日中にまた頑張ります。