正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ロンジン紳士物の手巻時計とロレックス ターノグラフを分解掃除しました。

2011年11月01日 | 時計修理
昨日も良い天気で今日も日中は暑いくらいになりそうです。

 閉店後すぐに修理が出来たので修理開始。
ロンジンの紳士物の手巻時計です。6時位置に秒針の付いている良いデザインの時計です。
分解掃除、バンドの交換を依頼されました。
バンドは茶色からブルーの交換しました。昔の時計が今の新しい感じの時計に変わりかっこよくなりました。
分解掃除ですが、L846.4というキャリバーの時計です。ロンジンの紳士物の機械ではオーソドックスな機械だと思います。
各パーツかなりの磁気が入っていました。
手洗い時にシャーレに部品を入れるのですが、部品同士が引っ付いてしまうくらいでした。
1個ずつ磁気抜きをして洗浄機へ。
注油しながら組み上げてタイミングの調整をしました。


良い時計です。

次は先日修理しましたチュードルの手巻クロノ少し遅れが出ていまして、筒カナが少し緩く感じました。
もう一度針、文字盤を外して筒カナを抜いて〆なおして調整しまた組み上げました。
これで遅れは出ないと思います。
竜頭が届き次第ケーシングしてご連絡する予定です。

最後はロレックスのターノグラフです。
T様からのお預かりです。キャリバーは3135でした。
ゼンマイが切れての不具合で、分解掃除、ゼンマイ交換です。
2番車の油がなくなっていました。
あと自動巻機構の内側も少し汚れが見られました。
綺麗に洗って組み上げました。
機械だけ組み上げた後のタイミングの検査のときは270度以上振っていたテンプがケーシング後240度くらいまで振りが落ちてしまいました。
外から調べたのですが原因が分からずもう一度分解し再検査しました。
ヒゲゼンマイとテンプの受けの間に毛ボコリが入っていました。
長さで1ミリあるか無いかでしたが機械に影響を及ぼす存在でした。
テンプだけ超音波洗浄機にもう一度かけ注油して組み上げ無事もとの状態に戻りました。



早く帰る予定が結局いつもと同じ時間までかかってしまいました。
今日は一つだけ機械式を修理して帰る予定です。