正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

インターナショナルのヨットクラブとロレックス紳士物を修理です

2017年01月24日 | IWC インターナショナル
昨日はお昼雪が舞っていました。今日も寒くなりそうです。

昨日はインターナショナルのヨットクラブの分解掃除から始めました。

F様からのお預かりです。













ケースから機械を取り出すのですが、ヨットクラブはケース機械の間にクッションが入っているのですが、違う種類のパッキンが入っていました。

交換をお勧めして注文です。

機械はC8641B
ペラトン式のムーブメントでは比較的新しい機械だと思います。
地板、受けで減りの多い部分にルビーが使われていたり、方振りの調整もネジで調整出来たりと優れものでした。

分解掃除をして調整、今日文字盤と針を取り付けて様子を見る予定です。

次はロレックスの紳士物です。O様からのお預かりです。



針回しが出来ず、分解掃除でお預かりです。
小鉄車か鼓車の不具合と判断しました。

機械は3135ムーブメント。
やはり2個ある小鉄車のうち1個の歯が2枚欠けていました。



交換して分解掃除です。


他に傷んでいる部品が無いか点検してくみ上げました。

こちらも今日文字盤、針を取り付けて様子を見る予定です。

最後はバンドの修理です。








通常ピンが入っていて調整が出来る箇所と、バンドを作るときにかしめしまっている箇所があります。
時計やバンドの重みや年数が経つとカシメているピンが折れてしまうことがあります。
これがなかなか厄介な修理で、残っているステンレスのピンをたたき出すか、削り取らないといけません。

 叩いて出てくるピンはほとんどなく、削る作業がほとんどです。
この時計も削ることになり上下少しずつ削っていきあと少しというところでたたき出しました。