セイコードルチェ、ボームメルシエの自動巻き時計を修理です

今日はお昼から少し雨が降りそうです。

おとといから修理しているセイコーの掛時計ですが、打ち方でゼンマイを巻くと歯車の周りが悪くなります。

まだほぞ穴が大きくなっている個所があるんだと思います。

きのうの朝も再度分解してもう1か所気になるところにメタルを入れて組み直したのに・・・。

今日の修理残業時もう一度分解してチェックする予定です。

 

　腕時計です。

セイコードルチェの時計で、スイープセコンドの機械です。

通常の機械よりも歯車多くちょっと独特な構造です。

5S21キャリバーです。

左上の歯車の中に渦巻き状の金属の部品が入っていて、この部品がスイープの動きにしてくれています。

メーカーでは修理不可で戻ってくる機械です。

分解して洗浄し、洗えない部品はあるのですが、そのほかは綺麗にし、組み上げました。

動きは今朝も順調です。

 

次はセイコーの機械が入っている時計です。電池を交換してもう遅れるとのことでお預かりしました。

地板に少し油が広がっている個所がありました。

洗浄をして組み上げ、数値測定し今ランニングテスト中です。

 

最後は専用のオープナーを使ってもなかなか裏蓋が開かなかったボームメルシエです。

 

金ケースなので新著に作業しました。

パッキンが固着しているのかなかなか開かず、ドライヤーで少しずつあっためて開けるの繰り返しをしていました。

昨日の夜の作業で少し裏ぶたが回りはじめ、ちょっと感動してしまいました。

少しずつ回して機械を取り出し分解掃除へ。

 

パワーリザーブ付きの機械です。

機械は２８９２ベースの機械ですが、パワーリザーブの機構は初めての機構でした。

少しずつ歯車を外していき、小さな出車も2か所ありました。

 

 

 

 

小さな歯のほうから外したり、歯と地板の隙間が無かったので裏側の大きな歯車側から外したりしました。

不具合の原因はゼンマイ切れです。

分解掃除、ゼンマイ交換をして組み、今パワーリザーブの動きも含めてランニングテスト中です。

問題なければケーシングをしてワインダーにかける予定です。