正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

スイス製のハト時計とSEIKO日の出式の置き時計を修理です

2017年11月27日 | 時計修理
今日は少しですがあったかくなりそうです。

昨日の修理は少し疲れました。

日曜日で天気も悪くさらに寒い一日だったのでお昼からハト時計の機械を取り出し分解を始めました。

普通のクロックの機械よりも小さな機械なので修理机の上での作業が可能でした。

オルゴールのついている機械でつながっている個所の関係をよく観察してからの分解です。

オルゴールはハトが泣き終わってから音が流れるようになっているのでそのレバーの調整が本当に微妙で難しいです。

ハトの下にはおじさんとおばさんが2人ずつオルゴールが鳴ると回るようになっています。









ほぞ穴自体はそれほど大きくなっている個所もなく埃が絡まっているところや油が拡散して汚れているところを洗浄し、綺麗にしてから乾燥させベンジンで最後洗って汚れが残っていないか確認しました。












組み上げきちんとハトが出て数を打つのを確認後鎖を通してランニングテストのためにケーシング。
振り子もよく振っていて運針は順調。数取りもオルゴールも動いています。

しばらくはこのままテストして問題なければふいご等取り付けてみる予定です。

次はセイコーの日の出式の置き時計です。ウエストミンスターチャイムのついている機械です。





脱進機はクラブツース式の脱進機が使われています。

多分私初めてする機械だと思います。

歯車の位置を確認してから分解に入りました。





チャイムのカムの形がキンツレの置き時計とは違う形になっていました。









これだけの歯車を一枚の板で一度に収まるように組みます。細い心棒を折らないようにでも少し強く押さえる板をおさえながらの作業でした。




ほぞ穴に油の汚れは見られましたが大きく傷んでいる個所は見つかりませんでした。

チャイムの間違って組まれていました。

最終修正して組み上げる予定です。

歯車、地板、各パーツの油分を落とす洗浄をしてからベンジンで最終洗って組み上げました。

時方、チャイム、打ち方連携も問題無いのを確認し昨日は終了です。

今日再度点検して脱進機を取り付けてランニングテストをする予定です


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