北海道遠征4座目は、利尻岳の予定でしたが天候が悪く、十勝岳に変更しました。この山は過去2度トライしたのですが、いずれも悪天候により断念しました。今回が3度目の正直で何としても登りたい。予報は昼から雨なので早出すれば雨にあたらず山頂を踏めると判断。
5:00望岳台駐車場から。山頂も何とか見えます。
今日こそは!と勇んで登り始めます。富良野の平野も応援してくれているよう。
避難小屋までは火山性ガスがきつく、咳き込むほどで大丈夫かと不安に。以前大雨で撤退した避難小屋までくると、今度は強風が吹き始めます。ガスは飛ばされて安心ですが、強風が雲を呼び、山頂方面が見えなくなりました。
風は10m以上吹き、体感温度は0度近く、手が痺れます。突風はバランスを崩すほど強く、山頂付近の地形が分からないため不安が募ります。先行者もいないので状況を聞くこともできません。
この辺りからは、[山の神、お鎮まりください!]と叫びながら登ります。3度目でこれか?何か十勝で悪いことをしたか?思えばこれまで十勝連峰の姿を見たのは、登らない時。登ろうとすると見えない。
山の神の怒り?は収まりませんでしたが、あっけなく山頂に到着。視界ゼロとは言え、無事山頂は踏めたので、山の神様には感謝し、恨みつらみを心に抱いた事を深く反省いたしました。
しかし、下山開始するとほどなく、何とガスが晴れてきたではありませんか!
あぁ、十勝の山の神さまにまたまた恨みがましい思いを抱きそうになりましたが、そうではない、これはその姿を現してくれたのだ、と思い直しました。
あぁ、十勝の山の神さまにまたまた恨みがましい思いを抱きそうになりましたが、そうではない、これはその姿を現してくれたのだ、と思い直しました。
山の神の祝福を背中に感じながら楽しく降ります。
登りでは良く見えなかった噴火の跡もよく見えるようになり、この山の荒々しい姿を再認識しました。スタートから山頂まで森や林どころか、およそ木らしきものすらお目にかからない登山は、この山が初めてでした。まあ、スタート地点がそこに設定されているだけの話ですが。富士山や岩手山などこれに近いですが、一般的な登山口には林はあります。
山の神様の祝福を受けていると勝手に思うと、富良野の大地も輝いて見えます。
後続の登山者はきっと山頂からの景色を楽しんだ事でしょう。
後藤純男美術館から見た十勝連峰です。強風の山頂を思い出しつつ、こうしてその姿を眺め、山頂に立てた事、無事下山できた事の喜びを噛み締めました。これで日本百名山の50座目到達です。
下山後は白銀荘で温泉¥700。なお望岳台駐車場には立派なシェルター兼用のレストスペースあり。
北海道の4座と旨いもの巡りの北海道は今日も続いていることでしょう。
来年は日高山脈を歩きたいものですね。
って、利尻山もリベンジしないと・なので登るところがまだいっぱいあります。
頑張りましょう