本日の高住神社の状況です。
◆曇りときどき晴れ
◆13℃
雨上がりの翌日。
無田林道を走らせていると、杉林の合間から乳白色の雲海に包まれる山並みが。
わずか一瞬の間。もう一回見たいし引き返そうかな・・・
悩みましたが、別所駐車場からなら見れるはず!とそのまま直進。
別所駐車場に車を停めて来た方角を見たものの、あの瞬間のような光景は見れず。
がっかりしたものの、それでもくっきりと浮かぶ山景色は心和むというか。
新緑の鮮やかさについつい笑顔がほころんでしまいます。
今日は月次祭。
昨日歓遊舎に寄ったのも供える神饌を買うため。
旬の野菜がならび、どれもこれも街中ではめずらしい食材ばかり。
左下の葉はコシアブラ、その右のがタラノメ。
中央は新ショウガで、その下のスクッと伸びた茎がミョウガの芽。
フキのようなのはハワサビで、その対にあるのがセリです。
ショウガはスーパーマーケットで買いましたが、ほとんど歓遊舎で購入。
ハワサビは境内にあるのを摘んできました。
お供え選びは旬のものをを買うよう心がけています。
旬こそが食材の持つ力がみなぎっている瞬間。
食べることが生命の活力になるのなら、一番パワーがつまったものを食べたいですよね。
人間がそう思うなら神様も同じことでしょう。
地元産ならことさら。種つけから収穫までずっと神様が見守り続け、畑に宿った神様の力でできた作物がこうしてお供えにあがるわけです。
神様にとってはそれこそ“〇〇さんちの新鮮野菜”と生産者の顔が分かるのではないでしょうかね(笑)
そんな自然の恵みを調理して食べることに。
揚げ物は苦手なのでFさんにまかせて・・・
出来上がったコシアブラとタラノメの天ぷら。
タラノメが山菜の王様ならコシアブラは山菜の女王!と歓遊舎に貼り出してありました。
素材の味が引き立つよう、あえて抹茶塩で食してみます。
どんな味か早速味見を・・・
タラノメは肉厚な歯ごたえの中にほろ苦さが。コシアブラはパリパリとして野草らしさもほどほどにクセのない味。
たしかにこのどっしりとした重厚感とほろほろ崩れる繊細さは王様と女王に例えられてもおかしくないかも。
コシアブラはアシタバの天ぷらに似てますね。
この野草際立つ香りと苦さが恋しくなったら、山住まいも馴染んだと思っても良いかも知れません(笑)
山の幸、畑の恵み。生産者と料理人に感謝。
ここで五月らしい一句を。
目に青葉 山にタラノメ コシアブラ
ごちそうさまでした。