本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆13℃
今朝方は11℃と寒いくらいの気温。
秋の気配を感じる今日この頃。
人が感じるよりも先に植物のほうが敏感に感じとっていたようで、葉を枯らしたトチの木がポトリポトリと実を落とし始めています。
足元でツヤツヤと光る茶色の実を見つけると嬉しくなり、大人ながら童心にかえって探してしまいますね。
Fさんとどっちが朝多く拾ったかの競争になっています(笑)
さて、秋らしくタイトル画像を変えてみました。
上の写真はトチの実にピントを合わせて撮りましたが、タイトル画像はピントを久女碑にしてみました。
どっちをメインにしようかなと悩みましたが、落ち尽くして姿を消してしまうトチの実より、その情景を伝える句碑のほうがいいかなとそちらをトップにあげてみましたがどうでしょう?
実は、境内には久女への連句があります。
「橡の実の落ちつくしたる静かさに」
松養風袋子
高住神社で先々代宮司を務められていた松養榮系氏が詠んだ俳句で、橡の実句会を主催するなど俳句の振興に努められた方です。
素人の私にもつぶてのように降ってくる橡の実が落ちつくした後の余韻が感じさせられるようで、橡の説明に久女の句とあわせて紹介することもしばしば。
つぶて颪もわずか一週間足らずの出来事。
落ち終えた後は物悲しささえ漂う、初秋のわずか一時の光景ですが、たった17文字にその情景が集約されていると思うと、こうした句を伝えてゆくのも大切なことなのでしょう。
英彦山内にはこうした石碑がいくつかあり、それをまとめた文学碑マップが発行されています。
こうしたパンフレットが町役場ほか各所に置かれていますので、手にとって訪ね歩いてみるのも面白いでしょう。
高住神社にも置いてますのでどうぞー。