本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆6℃~13℃
晴れやかな土曜。添田の町には注連縄が張り巡らされています。
添田町でも神幸祭が始まりました。今晩は出店で賑わうことでしょう。
お昼すぎ、顔なじみの登山者さんが下をのぞいて何やら騒いでいました。
神牛像のあたりをミソサザイが行ったりきたり。
上から覗かれてもお構いなしの様子。
餌をついばんでいるのか巣材を探しているのか。
ヒメレンゲの咲く苔生した石垣づたいにせわしく動き回っています。
こんなに近づいても逃げないなんて相変わらず無頓着な鳥です。
野鳥なのにこんなに間近で見れるなんてめずらしいのでは。
今日は鳥にとっても活動したくなるような天気だったのでしょう。
アカショウビンも鳴いていました。
新緑を透かすやわらかい光と濃い影。
コントラストの強いこの時期は木々の緑がまぶしいくらいです。
明日もこんな天気だといいですねえ。
本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆6℃~12℃
早朝は6℃と寒い気温。
幾分か暖まったものの、それでも空気が冷たいというか。
今朝方、山のほうからアカショウビンの鳴く声が聞こえてきました。
携帯していたレコーダーを構えて鳴き声を録音。
(再生できますでしょうか・・・?)
姿は見えないものの、どうやら2羽いる模様。
互いに呼びあうかのように繰り返し鳴いていました。
昼ごろになってもキョロロロロロ・・・と聞こえるくらい、今が一番鳴いている時期のようです。
山にくるときは少しだけ意識を自然に向けてみてください。
きっと聞きなれないさえずりに感動すると思います。
本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆10℃~
穏やかな初夏の気候。
青葉が目にやさしく、さながら“新緑浴”といったところでしょうか。
この時期になると、どこからか犬がうなるようなグゥー・・・という声が聞こえてきます。
岩の陰から聞こえてきた、あれは何!?と驚かれる方も。
種明かしをすると、音の正体はカエル。
春の終わりから初夏にかけて、冬眠から目覚めたカエルが繁殖のために活動するときに発する声のようです。
岩の隙間や岸壁の穴に棲んでいるようで、音が反響して大きく聞こえるから犬がうなっているように聞こえるのです。
社務所の裏からも聞こえてきて、そこをつきとめたところ、今は使われていない排水パイプの中にいました。
肉眼では観察できないパイプの奥深く。
懐中電灯で照らし、身をかがめてカメラのモニター越しにピント合わせます。
内視鏡で患部を探すような気分。
撮れたものを確認すると、白い卵が包まれたゼリー状の卵塊が見えました。
写真では分かりませんが、その奥にはカエルが動いていました。
茶色っぽい体色。添田町誌を開いてこの辺りに棲むカエルを調べてみたところ、タゴガエルではないかなと。
山地の伏流水が流れる岩のくぼみなどに棲むとあり、他のカエルが黒い卵を産むのに対し、このカエルは白い卵を産むので特定ができました。
声だけではピンとこなかったのも、これでようやく判別がつきスッキリ。
もう声がする時期がすぎてしまったものの、4月中下旬から5月上旬にかけてが産卵時期のようで、少し湿り気のある日はところどころで鳴き声が聞こえてきます。
山からグッ、グウーときたら心霊現象ではなくカエルの鳴き声と思ってくださいな。
本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆12℃~
朝方少し降ったものの、すかっと晴れて良い天気に。
さて、今日は山伏峰駈けの日。
水気を帯びて瑞々しいトチの葉が広がる中、心経が響き渡ります。
今回も恒例の山伏装束紹介のため写真を撮らせてもらいました。
腰から引っさげている毛皮が「引敷」
「ひきしき」、もしくは「ひっしき」と呼びます。
百獣の王である獅子に騎乗している文殊菩薩のように、毛皮に坐ることで文殊菩薩になぞらえており、また獣は無明であり、その王である獅子に坐すことで行者即ち仏であることから、凡聖不二(ぼんじょうふに=迷える衆生も悟った仏も同一という意味)を表しているそうです。
別の解釈として、野山を走駆する獣のように勇猛迅速に駈けられるようにと意味も込められています。
動物好きには悲しいかな、無明と手厳しい例えに用いられてますが、山嶺を融通無碍に跋扈する果敢さを買われているようですから良しとしましょう(笑)
字義としては、「引」には法界に引導する、「敷」は開敷華王すなわち大日如来の身量が拡大無辺であるとされています。
毛皮素材は多種多様。先達さんの引敷は鹿の皮でできていました。
「実際にライオンの毛皮なんて手に入りませんからねぇ(笑)」と先達さんの言葉。
鹿と書いて“しし”とも読みますから代用品としては間違っていないのかも知れませんね。
他にも、兎・狸・アナグマ・熊などの毛皮から、アライグマやオポッサムなどの外来種まで様々な動物が使われているようです。引敷の国際化の波も激しいようで・・・
実用道具としての意味は、山中において岩場や木の根に腰掛ける際に敷物としてということ。
腰から吊り下げておけば座るときも手間いらずでしょうね。
お会いするたび心よく協力してくださる皆様に感謝申し上げます。
山伏道具の紹介もネタがつきてきた頃(汗
次回もあればご期待のほどを。