明けて翌日。
お上りは午後1時からの還幸祭、のち稚児舞を経て2時出輿となります。
日曜とあって高住神社のほうも参拝も多く、今日の神幸祭に合わせて豊前坊詣りに来る地区も。
どうやらかつて御旅所で御札を受けたり、神輿の前で祈願してもらったという地区もあったようです。
昔は神幸祭は9月15・16日と決まっていましたが、休日でないと人が集まらないなどの事情もあってか、現在のような9月第二土日開催となりました。それに合わせて参詣日も変わってきつつあるようです。
とまあ、お神輿が出ていってしまった神社ですが、それでも人の足は途絶えない様子でてんやわんや。
さて、話は御旅所に戻ります。
お供え台に垂れ下がっている紙の短冊は、初穂やお神酒の奉納者が書かれたものです。
神前に供物が増えてゆくたび、祭りの賑わいも一層盛り上がってゆくように思えます。
総代方も集まり、還幸祭祭典の開始となり、いよいよ稚児さんたちによる出輿前の舞奉納です。
後ろでは可愛らしい稚児舞を応援する家族の皆さんや写真家たちが勢ぞろい。
銅の鳥居を過ぎたあとは幕を掲げたトラックに乗せて御旅所まで。
御幸の太鼓が本殿を目指して遠ざかってゆきます。
一晩、旅の宿で過ごして里へ幸《さち》をもたらした後、元の社へ戻ってゆくのです。
御霊をお返しするため、神輿を社殿に入れます。
そして本座にお戻りしてもらう儀式をして、これで2日間に渡る神幸祭がすべて終わりとなりました。
7月の松盛会から牛くじ準備・販売と、長きに渡って神幸祭の下準備に取りかかってきましたが、何事もなく祭りも順調に終えられ、一同ようやくほっと胸をなで下ろすことができたというもの。
神幸祭を支えてくださいました皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
さてさて、今年の牛くじ特賞当選者の発表です。
今年は池田良枝様が見事特賞を当てられました。
ご家族の方が見えられたので看板の前で表彰記念撮影。
何冊か購入して家族で振り分けて名前を書いたようです。
ご家族みんなにご利益があるといいですね。
この牛くじ神事も年々縮小傾向にあります。
というのも、昔は各地区の代表者が牛くじを配って回っていましたが、高齢化や過疎化もあってそういった方も減少しつつあります。
私がそれをかってでよう!という頼もしい名乗り声を上げる方がいらっしゃいましたらぜひ御連絡下さい。
古くから伝わる神事を絶やさぬためには皆様の御協力が必要です。
また来年も牛くじ神事を続けるべく検討しておりますので、御協力のほど宜しくお願い申し上げます。