竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

うららかや猫の欠伸につい不覚

2014-02-16 | 
うららかや猫の欠伸につい不覚 丈子




「麗か」なる季語を用いて1句とおもったが
「猫の欠伸」のほかは思いつかない
春のうららかな日差しの体験が
ほとんど記憶にないのはなぜだろう

がむしゃらに全速で走ってきたという底浅い時間
その連続が今までの生き方だったということか


麗か(うららか) 三春

子季語     うらら、うららけし、うららに、うらうら、麗日
 
解説 春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が玲瓏と輝くさまをいう。

かほるより雪気はげしく朝うらら    鬼貫 「柏崎」
うらゝかや女つれだつ嵯峨御堂     正岡子規 「子規句集」
麗かや大荷をおろす附木売       前田普羅 「定本普羅句集」
麗かや松を離るる鳶の笛        川端茅舎 「川端茅舎」
三椏のはなやぎ咲けるうらゝかな    芝不器男 「芝不器男」
玉と呼び絹と称ふ島波うらら      松本たかし 「石魂」