縁石を食い散らかして名草の芽 法夢子

朝のしらみかけたる時間の散歩
春の盛りとはいえ息は白い
同じような早起きの老人の姿が遠くに見える
大通りに出ると信号はまだ点滅の状態
車の往来はほとんど無い
車道と歩道を分ける大きな縁石の帯
縁石の隙間に「名草の芽」がそれはびっしりと
たくましい 遠赤を動かしてしまう
どこだって生きられる、じゃまなものは自力で除く

朝のしらみかけたる時間の散歩
春の盛りとはいえ息は白い
同じような早起きの老人の姿が遠くに見える
大通りに出ると信号はまだ点滅の状態
車の往来はほとんど無い
車道と歩道を分ける大きな縁石の帯
縁石の隙間に「名草の芽」がそれはびっしりと
たくましい 遠赤を動かしてしまう
どこだって生きられる、じゃまなものは自力で除く