竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

竿五本江戸大川や春の暮  法夢子

2014-04-18 | 
竿五本江戸大川や春の暮  法夢子






竹とんぼ例会8」句会だより6 今回は法夢子です

表題句は作者自信の吟行句だったはずだが

日をおいて読み直すと良くない

時代は大きく変貌したが隅田川には変わらぬ釣り人がいる

ここを切り取ったつもりだったがそうは感じられない







花は葉に波の小さく隅田川  法夢子



桜がもう葉にかわっている

川面にはその花びらがまだ少しただよっている

ときおり通る舟のおこす波も小さくて

賑わいの消えたおちついた春の昼







初蝶や風と手合いの覚束無  法夢子




初蝶が風と戦っている

強い風ではないのだが蝶には初体験

その動作はおぼつかなくて頼りない

風にあしらわれているように見える