青芒付和雷同の生きる知恵 法夢子

近くの遊水地は青芒が群生している
すこぶる威勢がよろしい
これから夏の熱い日差しを受け
川風にまた山の吹き降ろす風にさらされる
秋口の枯芒になっても腰折れはない
一本の弱々しいすすきだが
群生しての強さは見事である
風に雨に襲われても
一致しての付和雷同ここにもしたたかな生きる知恵がある

近くの遊水地は青芒が群生している
すこぶる威勢がよろしい
これから夏の熱い日差しを受け
川風にまた山の吹き降ろす風にさらされる
秋口の枯芒になっても腰折れはない
一本の弱々しいすすきだが
群生しての強さは見事である
風に雨に襲われても
一致しての付和雷同ここにもしたたかな生きる知恵がある
貌ぬらすひたひた水や青芒 一茶 「草津道の記」
青芒三尺にして乱れけり 正岡子規 「獺祭句帖抄」
平明の蝶ねむり居り青薄 原石鼎 「花影以後」
青芒日照雨鎬をけづりくる 川端茅舎 「川端茅舍句集」
甘草の花がのぞけり青薄 臼田亜浪 「定本亜浪句集」
青すすき傘にかきわけゆけどゆけど--- 杉田久女 「杉田久女句集」
青芒すなはち風の吹きおこる 長谷川櫂 「蓬莱」