黄落やひとりたしかに松葉杖 たけし
銀杏の散る季節である
太古から命をつなぐ大いなるいのち
その様は黄落として親しまれる歴史も長い
一面が黄色に染まり
人はだれしも足をゆるめて佇んだり
時にはギンナンの実を目で追ったり
しばし詩人になるようだ
大学病院につづく道の銀杏並木は大変に見事だが
松葉杖の歩行者が付いた
雨に濡れた落ち葉は危ないのにと思って
信号を渡りきるのを見送った
銀杏の散る季節である
太古から命をつなぐ大いなるいのち
その様は黄落として親しまれる歴史も長い
一面が黄色に染まり
人はだれしも足をゆるめて佇んだり
時にはギンナンの実を目で追ったり
しばし詩人になるようだ
大学病院につづく道の銀杏並木は大変に見事だが
松葉杖の歩行者が付いた
雨に濡れた落ち葉は危ないのにと思って
信号を渡りきるのを見送った