寒鯉の触れ合わずして沈みおり たけし
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北海道洞爺湖の近くに住んでいたことがある
40年以上もの昔だが
冬になるとときおりその頃のことが蘇ってくる
庭に20m×10mほどの池があった
錦鯉の稚魚を200匹放流した
子供たちが小さいので何もない彼女たちへのプレゼントだった
3年もすると50匹ほどにその数を減らしたが
みな20㎝以上の立派な錦鯉になった
餌はなんでも良かったがドッグフードを喜んでいた
真冬 池の底に直径2mほどの瓶を低くして埋めておいたところ
ひしめき合ってその中で越冬していた
池の表面は完全に凍っていたのだから呼吸はどうしていたのだろう
みずゆるみ3月 みな元気に泳ぎ始めていた
その鯉はすべて有珠山の噴火による火山灰に埋まって犠牲になった
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北海道洞爺湖の近くに住んでいたことがある
40年以上もの昔だが
冬になるとときおりその頃のことが蘇ってくる
庭に20m×10mほどの池があった
錦鯉の稚魚を200匹放流した
子供たちが小さいので何もない彼女たちへのプレゼントだった
3年もすると50匹ほどにその数を減らしたが
みな20㎝以上の立派な錦鯉になった
餌はなんでも良かったがドッグフードを喜んでいた
真冬 池の底に直径2mほどの瓶を低くして埋めておいたところ
ひしめき合ってその中で越冬していた
池の表面は完全に凍っていたのだから呼吸はどうしていたのだろう
みずゆるみ3月 みな元気に泳ぎ始めていた
その鯉はすべて有珠山の噴火による火山灰に埋まって犠牲になった