常在戦場複眼四翼おにやんま
鬼ヤンマを今でもときおえい見かける
子供時代を思えば
鬼ヤンマを持っていればヒーローだった
あの獰猛な顔立ちそして鋭い歯は剣のようだ
大胸筋は思い切り張っていて
複眼は八方を見逃さない
背には四枚の丈夫な翼
常在戦場 油断はない
籠枕江戸の丈夫になつてをり
籠枕して座敷にごろ寝
開け放しの縁側からはさわやかな風
小さな風鈴の調が交じる
粋に浴衣を着こなした面長の婦人が
団扇で風を送りながら私を見つめる
その顔はおもいきり優しい
若竹の疎まれがちの真直かな
若竹の成長は早い
真直ぐにひたすら天を目指す
わき目をふることもない
この真直
疎まれることが次第に多くなる
直は曲に勝つことは無いという矛盾
これも哲学だ
鬼ヤンマを今でもときおえい見かける
子供時代を思えば
鬼ヤンマを持っていればヒーローだった
あの獰猛な顔立ちそして鋭い歯は剣のようだ
大胸筋は思い切り張っていて
複眼は八方を見逃さない
背には四枚の丈夫な翼
常在戦場 油断はない
籠枕江戸の丈夫になつてをり
籠枕して座敷にごろ寝
開け放しの縁側からはさわやかな風
小さな風鈴の調が交じる
粋に浴衣を着こなした面長の婦人が
団扇で風を送りながら私を見つめる
その顔はおもいきり優しい
若竹の疎まれがちの真直かな
若竹の成長は早い
真直ぐにひたすら天を目指す
わき目をふることもない
この真直
疎まれることが次第に多くなる
直は曲に勝つことは無いという矛盾
これも哲学だ