残り蚊に存分の血を吸わせをり 2017-09-27 | 秋 残る蚊に存分の血を吸わせをり あの忌まわしい蚊も 秋も袴ると哀れである 羽音も弱く、飛び方もゆるやかで 肌に止まるというよりは落ちる感じだ この蚊の最後の晩餐だ 吸えるだけ吸ってくれ 原句 残る蚊に今生限りの血を与ふ 今生限りが説明になっている 同じ句意だが情景が映るか