竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

草ごもる鳥の眼とあふ白露かな 鷲谷七菜子

2021-09-06 | 今日の季語


草ごもる鳥の眼とあふ白露かな 鷲谷七菜子

作者は朝のウオーキングだろうか
露に濡れた草の中の巣から鳥がゐる
とおみったらその鳥と目があった
朝の一刻の体験を切り取った
シャッターを切ったような写生だ
(小林たけし)

【白露】 はくろ
二十四節気の一つ。秋の陰の気が積もって露を結ぶの意。陽暦の9月7日、8日頃に当たる。同じ「白露」でも「しらつゆ」は草などに結ばれた露の白さを表現するものである(秋・天文)。

例句 作者

かの地主白露に白き鶏放ち 久保田慶子
ゆつくりと湯呑砕ける白露かな 小豆澤裕子
二階から声のしてゐる白露の日 桂信子
白露に薄薔薇色の土龍(もぐら)の掌 川端茅舎
白露に阿吽(アウン)の旭さしにけり 川端茅舎
白露の日神父の裳裾宙に泛き 桂信子
白露の月窓にしみじみ帯を解く 河野多希女
白露や一匹の虫のわれが佇つ 新谷ひろし
白露過ぐ鯉に長途のあるごとし 戸田和子