
草ごもる鳥の眼とあふ白露かな 鷲谷七菜子
作者は朝のウオーキングだろうか
露に濡れた草の中の巣から鳥がゐる
とおみったらその鳥と目があった
朝の一刻の体験を切り取った
シャッターを切ったような写生だ
(小林たけし)
【白露】 はくろ
二十四節気の一つ。秋の陰の気が積もって露を結ぶの意。陽暦の9月7日、8日頃に当たる。同じ「白露」でも「しらつゆ」は草などに結ばれた露の白さを表現するものである(秋・天文)。
例句 作者
かの地主白露に白き鶏放ち 久保田慶子
ゆつくりと湯呑砕ける白露かな 小豆澤裕子
二階から声のしてゐる白露の日 桂信子
白露に薄薔薇色の土龍(もぐら)の掌 川端茅舎
白露に阿吽(アウン)の旭さしにけり 川端茅舎
白露の日神父の裳裾宙に泛き 桂信子
白露の月窓にしみじみ帯を解く 河野多希女
白露や一匹の虫のわれが佇つ 新谷ひろし
白露過ぐ鯉に長途のあるごとし 戸田和子
かの地主白露に白き鶏放ち 久保田慶子
ゆつくりと湯呑砕ける白露かな 小豆澤裕子
二階から声のしてゐる白露の日 桂信子
白露に薄薔薇色の土龍(もぐら)の掌 川端茅舎
白露に阿吽(アウン)の旭さしにけり 川端茅舎
白露の日神父の裳裾宙に泛き 桂信子
白露の月窓にしみじみ帯を解く 河野多希女
白露や一匹の虫のわれが佇つ 新谷ひろし
白露過ぐ鯉に長途のあるごとし 戸田和子