
色鳥とイエスの見える厠かな 谷口慎也
作者は憚りの最中である
小窓から観える景
渡ってきたさまざまな渡り鳥をやさしい目で愛でている
ふとあのイエスがあえあわれたように感じた
作者の得たりの顔が浮かぶ
(小林たけし)
【色鳥】 いろどり
秋に渡ってくるいろいろの小鳥類。色彩の美しい鳥が多いので総称して色鳥という。人里の木々の葉の間に見え隠れするときの美しさは、秋ならではのものといえる。
例句 作者
色鳥や籠ごと量る赤ん坊 美濃部英子
色鳥や公園横の帽子店 福島壺春
色鳥やむしろすがしき朝の飢 金子 潮
色鳥や森は神話の泉抱く 宮下翠舟
色鳥に枯山水の景緊まる 成田昭男
雨の庭色鳥しばし映りゐし 中村汀女
色鳥やナプキン尖る朝の卓 橋本栄治
色鳥や黒姫よりの雲の帯 久米三汀
色鳥や籠ごと量る赤ん坊 美濃部英子
色鳥や公園横の帽子店 福島壺春
色鳥やむしろすがしき朝の飢 金子 潮
色鳥や森は神話の泉抱く 宮下翠舟
色鳥に枯山水の景緊まる 成田昭男
雨の庭色鳥しばし映りゐし 中村汀女
色鳥やナプキン尖る朝の卓 橋本栄治
色鳥や黒姫よりの雲の帯 久米三汀