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かごめかごめあの子も消える春霞 波多野寿子
春のうららかな日溜まりに作者はいる
幼子がかごめかごめの懐かしい歌をうたっている
「後ろの正面だーれ」
作者はいつかタイムトンネルに入っている
心象に逝きたる友が蘇っている
霞は結果委を超えてただよう
(小林たけし)
【霞】 かすみ
◇「春霞」 ◇「遠霞」(とおがすみ) ◇「薄霞」 ◇「朝霞」 ◇「昼霞」 ◇「夕霞」 ◇「横霞」 ◇「草霞む」 ◇「霞棚引く」 ◇「霞立つ」 ◇「霞の海」 ◇「霞の帯」
春になると水蒸気が立ちこめ、空がぼんやりして遠方がかすんで見える現象を言う。春のを霞、秋のを霧という。霧は目の前に深く立ちこめるが、霞は遠く微かなもの、ほのかなやさしい感じのものである。
例句 作者
かごめかごめあの子も消える春霞 波多野寿子
われは恋ひきみは晩霞を告げわたる 渡辺白泉
カササギに出逢うふるさと春霞 鳥越やすえ
サーカスは母と行くもの遠霞 松本勇二
マラソンの過ぎて霞の土手残る 岩田みち子
一本の杖の行手に夕霞 桂信子
下駄箱の中が霞に満ちている 福本弘明
二階より下りきて霞む方へゆく 西野理郎
人の死も今は遠くに海霞む 桂信子
仏頭を見すぎ霞をぬけられぬ 岩下四十雀
かごめかごめあの子も消える春霞 波多野寿子
われは恋ひきみは晩霞を告げわたる 渡辺白泉
カササギに出逢うふるさと春霞 鳥越やすえ
サーカスは母と行くもの遠霞 松本勇二
マラソンの過ぎて霞の土手残る 岩田みち子
一本の杖の行手に夕霞 桂信子
下駄箱の中が霞に満ちている 福本弘明
二階より下りきて霞む方へゆく 西野理郎
人の死も今は遠くに海霞む 桂信子
仏頭を見すぎ霞をぬけられぬ 岩下四十雀
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