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たましいの所在は知らず蛇の衣 吉賀三徳
蛇の脱皮はなんとも神秘的だと思うのは私だけだろうか
頭から尻尾まで見事に抜け殻を遺す
脱皮のたびに転生の喜ぼを味わっているように思う
魂は一段高みに位していくのだと思う
(小林たけし)
【蛇衣を脱ぐ】 へびきぬをぬぐ
◇「蛇の衣」 ◇「蛇の殻」 ◇「蛇の脱け殻」 ◇「蛇の蛻」(へびのもぬけ)
毎年5、6月頃、蛇は脱皮して大きくなる。その抜け殻を「蛇の衣」といい、草の中や垣根や石垣などに蛇の形のままに残っていたり、樹枝に引っかかっていたりする。
例句 作者
まどろんでいただけなのに蛇の衣 河西志帆
一撃の音のかたちに蛇の衣 野田遊三
乱世の風吹いている蛇の衣 香取哲郎
地を擦りしのちのひかりや蛇の衣 永井江美子
尼寺の蛇の蛻は裏返し 東金夢明
干すやうに掛かりて枝の蛇の衣 名久井清流
松の木に阿国のごとき蛇の衣 岡田美佐枝
枝に蛇のぬけ殻郵政刺客の落下傘 日下部正治
汲みたての水の匂ひや蛇の衣 照井翠
猫被り脱いで脱いでと蛇の衣 大上博子
まどろんでいただけなのに蛇の衣 河西志帆
一撃の音のかたちに蛇の衣 野田遊三
乱世の風吹いている蛇の衣 香取哲郎
地を擦りしのちのひかりや蛇の衣 永井江美子
尼寺の蛇の蛻は裏返し 東金夢明
干すやうに掛かりて枝の蛇の衣 名久井清流
松の木に阿国のごとき蛇の衣 岡田美佐枝
枝に蛇のぬけ殻郵政刺客の落下傘 日下部正治
汲みたての水の匂ひや蛇の衣 照井翠
猫被り脱いで脱いでと蛇の衣 大上博子
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