大仏に少年吹雪く花のなか 2014-04-07 | 春 大仏に少年吹雪く花のなか さくらの散りすさぶ景はこの国だけのものだと思う かまくらの大仏はいつも賑わっている 少年少女の歓声も快い 一陣の春の風 少年少女は吹雪に消える この少年のなかに自分によく似た子のいたような
待つ夜はこの日を限り白辛夷 2014-04-06 | 春 待つ夜はこの日を限り白辛夷 法夢子 辛夷の見事な白い色 高く遠くまで白い明かりを灯しているようだ 人を待って何度も外へでてその気配を伺った夜た 今日を最後にしようと 思いを断ち切った姿 辛夷の花だけがしっている青春だった
自分史にさくらいつでも句読点 法夢子 2014-04-05 | 春 自分史にさくらいつでも句読点 法夢子 さくら前線も北上し 北関東から東北へと駆け足だ 開花したらほんの7日から10日間 その華やかさ見事な散り方が好まれる 季節は3月末から4月のはじめ ふりかえれば さくら時はいつも人生の大切な節目である
囀りの違いを得たる齢かな 法夢子 2014-04-04 | 春 囀りの違いを得たる齢かな 法夢子 「竹とんぼ7」句会だより8 今回で最終「法夢子」です 表題句はさえずりの聞き分けができるようになった との感慨だが座では理解されなかったようだ 下五の「齢」はなんとも不味い 推敲未熟 闇はしる猛き青なる猫の恋 法夢子 「猛き青なる」説明の重複だろう 闇はしる猫 もなんとも当たり前 報告してなんなのとの声がきこえそう 豊漁のシラスウナギや春の凪 法夢子 今年は「鰻」が食せそうとの嬉色を表現したが 季語が不釣り合いの感じで良くない 「しらすうなぎ」が何かを知らない人もいる 遠き山ひねもす飽かず春の雨 法夢子 春の雨の一日の所在無い様子 ひねもし飽かず」は重複の表現で良くない 作者は雨の一日遠いう山陰を飽かずみていたという 作者には佳日だったのだ