蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

三連敗

2011年06月13日 | 囲碁

 山下道吾本因坊に羽根直樹九段が挑戦している第66期本因坊戦七番勝負だが、第3局を終わって山下本因坊の3勝0敗となっている。羽根九段にとってはあと1回負けると第5局以降を行うことなく終わりになってまうので、かなりのプレッシャーのはず。七番勝負は日本各地を転戦することになっていて、受け入れ先も決まっているのに、それらがチャラになってしまうことになる。スポンサーの新聞社にとっても早く終わってしまっては紙面を何で埋めるか悩ましい。今週の水曜日が注目の第4局である。一矢報いてほしいところだ。

 ところで、将棋の方だが、羽生名人に森内九段が挑戦する第69期名人戦七番勝負が、羽生名人の0勝3敗のカド番から、羽生名人が盛り返し、3勝3敗になった。さすが名人!


ちょっと気になる定石

2011年05月28日 | 囲碁

 最近、星への小ゲイマががりに、2間バサミから両がかりした後、こんな感じでケイマにかぶせる手が打たれるのを見かける。昔の定石書にはなく、高尾九段の基本定石事典にも1ページだけしか解説されていない。
 棋聖戦題局(張棋聖対井山名人)で、解説の武宮九段が最初に打ったのは僕(武宮)かもしれないと話をされていた。また、聞き手の万波奈穂さんによると、一番この手を愛用して打っているのは王銘琬九段だという。また、ついこの前のNHK杯戦でも山下・河野戦で出現した(解説は何と!王銘琬九段)。

 何となく変なような面白いようなと観ていたが、月刊「囲碁」の6月号と7月号で坂井碁聖がこの変化について「ちょっと気になる定石」として解説するという(6月号は現在本屋に並んでいる)。三三に入ってツケ切ると難解な変化になるようである。プロはどういう工夫をするのか今後注目したい。


本因坊戦第2局

2011年05月25日 | 囲碁

 山下本因坊に羽根九段が挑戦する本因坊戦第2局が行われている。2日制なので今日は封じ手を終えたところ。
 山下本因坊が1勝しているが、羽根九段は絶好調で、第36期 名人戦 挑戦者決定リーグ戦ではトップを走っているし、23日には第36期碁聖戦挑戦者に決まったばかりである。第2局を羽根九段が勝つと、勢いに乗ってということも・・・注目の一戦である。


「シマリの急所 小目の小ゲイマジマリ編」 (溝上知親著、マイコミ囲碁ブックス)

2011年05月22日 | 囲碁

[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
「シマリの急所 小目の小ゲイマジマリ編」 (溝上知親著、マイコミ囲碁ブックス)
 囲碁の対局では、小ケイマジマリび対し下ツケする場面がよくみられる。相手の受け方によって今後の方針を決めようとする「様子見」の高等戦術である。この本では、この考え方、変化図を事典のように極めて明快に整理し、解説している。このような書籍はこれまで見たことがない。定石事典にも手筋事典にも収録されていなかったように思う。マスターすれば、打たれても対応に戸惑うことがなくなり、また、活用することで打ち方がより深くなること請け合いである。オススメの1冊。碁敵は、突然こんなかっこいい手を打たれるとびっくりするのでは(^^)


戦略

2011年05月21日 | 囲碁

 「碁的」を読んでいると「囲碁ガール」という言葉が出てくる。
 何故「若い女性」なの?若い女性に広まれば男性が付いてくるのか?というムキもあるかもしれないが、少し違うと思う。

 「普及」は地道な活動である。撒いた水もすべて植物に吸収される訳ではない。「子供」には「ヒカルの碁」があった。しかし一般向きの普及は難しい。
 そこで、これまでの碁的のターゲットをより明確にして、情報・流行に敏感な女性を動かそうとしているのでは。それは単に「女性」のファンを増やすだけでなく、さらに囲碁のイメージを一新させようという壮大な戦略? それであらゆる年代の囲碁ファンを増やすのである。碁的の配布も今のところ囲碁サロンを中心にしている。入手するには囲碁サロンに足を運ぶことになり、始めるキッカケにもなるかも。

 万波佳奈さんのウエディングドレス姿がすてき。旦那さまは小学校の同級生だという。また、万波奈穂さんと女優南沢奈央さんの対談や囲碁ガールの紹介、辰巳琢郎さんと稲葉禄子さんの対談など、よくできている。無料で配布するフリーペーパーなので予算も限られているはずなのに、これら企画、企画力はものすごい。半端な仕事ではない。業界の人間には一目でそれが分かるのではないか。だから、テレビやラジオ等でこれほどまでに取り上げられているのではないかと。 


碁的!

2011年05月20日 | 囲碁

 最近、さかんに報道されている囲碁アミーゴのフリーペーパー「碁的
 昨年は郵便局に置かれていたと思うが、今年は見かけない。
 で、八重洲の囲碁サロンを覗いてみた。200面というのはオーバーかもしれないが、一面に碁盤が整然と 並べられていて壮観。夜打っていたのは10組くらいか。それでも煙いようなのは気のせい?
 それはそうと「碁的」を探すと置いてありました。ウム・・・今まで一番出来がいいのではと。
 囲碁サロンには、普通一人で行ったりすることが少ないだろうが、碁的が置いてあると、覗いてみようという人が増えますなぁ。


北海道出身の棋士

2011年05月05日 | 囲碁

 同じ北海道出身の囲碁棋士の活躍はやはり気になる。
 小林光一九段(旭川)、依田紀基九段(岩見沢)、山下敬吾九段(旭川)は、棋聖や名人などのタイトル獲得者で、山下は現在の本因坊。来週5月11日から羽根九段との本因坊タイトル七番勝負が始まる。

 あと、NHK杯テレビトーナメントでお馴染みの宮沢吾朗九段(帯広、さかなクンのお父さん)や、NHK杯の読み上げ係として毎週テレビにでている下坂美織初段(帯広)がいる。下坂初段は棋譜が週刊囲碁で何回か紹介されたりして、これから活躍しそうな予感がある。万波奈穂さんや稲葉禄子さんからは「みおりん」と呼ばれている(^^) (ついでながら、北海道には関係ないが、囲碁インストラクターの稲葉禄子さんのブログもかなりのマイペースで面白かったりする)。

 あとは、戸沢昭宣九段(函館)は70歳を超えているし、中間クラスが薄くなっているのが心配。大野伸行七段(札幌)、遠藤悦史七段(岩見沢)は、やや印象が薄い。

 若手では、NHK杯に出場の鈴木伸二三段(江別)は、なんとなく名前を聞き覚えがある。さらに、富士田明彦二段伊藤優詩初段(江別)は、これからが期待。この3人は囲碁を一緒に勉強した仲でライバルのようだ。

 関西棋院には、佐藤洋平初段八幡幸一六段がいるが、関西でないとなかなか見かける機会がないかも。


囲碁・将棋フォーカス

2011年05月03日 | 囲碁

 4月から、日曜日の11:45~12:30に、NHK教育テレビで「囲碁・将棋フォーカス」が放送されている。以前、BSで放送されていた囲碁・将棋ジャーナルを圧縮したもののようで、将棋と囲碁が隔週で入れ替わる。聞き手の長島梢恵初段は、向井3姉妹の中お姉ちゃん。自身のブログにも書かれているが、まだテレビに慣れていないようで、カメラ目線が定まらず今のところ緊張気味である。また、総合司会を務める福山知沙アナウンサーは、囲碁も将棋も初心者で、自身のブログによると、日替わりで囲碁と将棋を勉強しているという。

 囲碁・将棋フォーカスに続く、NHK囲碁講座では、万波佳奈四段がアシスタントを、さらにその後のNHK杯囲碁トーナメントでは、その妹の万波奈穂二段が聞き手を担当している。奈穂さんのブログによると、最近、お姉さんの佳奈さんが結婚されたという。囲碁講座を観ていると、佳奈二段はかなりのマイペースで、本人がそれに気付いていないところが面白い。

 講座の中身より「カメラ目線」や「マイペース」が気になってハラハラしながら観ている。(^^;


十段タイトル奪取

2011年05月01日 | 囲碁

 囲碁十段戦5番勝負が、2勝2敗から井山名人が勝利し、とうとう十段のタイトルを張棋聖から奪取した。棋聖戦では、「勝ち」の勝負を度々落とし、流れが張棋聖に傾いていただけに、井山名人の立ち直り・精神力はすごい。張棋聖は、おそらくまだまだ行けると思っていたところ、真っ向勝負で十段を奪われたのはショックかもしれない。井山名人が「名人」を獲得したのは張氏からで、またしても張氏からの「十段」奪取である。月刊囲碁ワールド5月号に棋聖戦での張棋聖の心境が語られていたが、次号又は次次号では井山十段の特集になるはずで、そちら側からの心境も興味深い。


十段戦ひたひたひた

2011年04月22日 | 囲碁

十段戦5番勝負がいつのまにか2勝2敗の五分になっている。4局いずれも黒番が勝つというこれまで通りの傾向だ。張十段も、井山名人に「折れずに」これだけぴったり後につけられると疲れてきそう。嫌な相手だろう。月刊囲碁ワールド5月号に棋聖戦での張棋聖の心境が語られているのが面白い。十段戦は、今度の金曜日に最終局の第5局目が行われる。


基本手筋事典

2011年04月21日 | 囲碁

 山下本因坊が執筆していた「基本手筋事典」が完成間近とのこと。前版は藤沢秀行著だったように思う。手筋事典というのは作り方が難しく、ややもすると昔の書物から手筋例を収録して終わってしまい、実戦的でない内容になってしまう。ということで、実はあまり期待はしていない。今回の新版は、上下巻分冊ではなく640ページ1巻のようだ。とりあえず、懸賞問題で当てたいなと・・・


十段戦と本因坊戦

2011年04月03日 | 囲碁

 囲碁の棋聖戦は、地震の落ち着かないなかで終わったが、引き続き、同じ張十段と井山名人の組み合わせで、十段のタイトル五番勝負が行われている。第二局は3月24日に井山名人が勝ち、一勝一敗のタイになった。少し気分を変えて趣向したのが裏目に出たか、または少し勝ち続けていたので冒険してしまったか、珍しく張十段の石が死んだ。注目の第3局は4月7日(木)に長野県大町市で行われる。

 あと、昨年、、本因坊のタイトルを失ったばかりの根九段が挑戦者として勝ち上がり、山下本因坊との七番勝負が行われることになった。タイトルを失ってすぐ挑戦者として復活するのも大変なことだと思う。実は、最近、根九段の碁を注目して見ているので、この2人の対戦は興味がある。本因坊のタイトル戦は5月11日から。


厳正なる抽選

2011年03月27日 | 囲碁

 郵便受けを覗くと、パンダネット(インターネット碁会所)から郵便が届いていた。何かなと思って開けてみると、白江八段の文字詰碁付きの卓上カレンダー! 応募された方から抽選で2000名様にとあり何気なくクリッとしたのだけれど、それほど応募がなく全員に当たったのではと。もらって言うのも何なのだけれど、見た目がイケテなく少しチャチ・・・一応部屋に飾って眺めている。ただ、カレンダーに描かれている詰碁の答えを送るとネット指導後券2枚が当たるという。ひょっとして当たる確率高い?(^^) 今月のプレゼントは、「初心者用カラー碁盤と碁石のセット」で20名様、当選者は「カラー碁盤を使って、ご家族の方と囲碁を楽しんでいる写真を簡単な感想文と一緒に事務局へ送ってください」とあるので面倒くさがって競争率は低いかも。

 あと、何日か前に日本棋院から、何と!高尾九段の「基本定石事典」上下セットが送られてきた。2月の囲碁問題に応募していたのを思い出した。成績優秀者ではなく、「応募された方全員の中から厳正なる抽選の結果2名様に」なのだが、意外に当たるものだと。または運がいいのか。


いきなりすごいことに

2011年03月10日 | 囲碁
 棋聖戦第6局が、開始してまもなくすごい戦いになっている。
 7番勝負は、これまで井山名人(挑戦者)の2勝3敗だが、どれも井山名人が優勢で、全勝していてもおかしくない内容という。この対局も井山名人が優勢のようだ。張棋聖がどのように挽回の手を打っていくか興味がもたれる。

 また、明日は、女流名人戦の第2局目が行われる。向井新女流名人が誕生するか注目である。

囲碁:コンピュータがプロに挑戦

2011年03月06日 | 囲碁

 将棋は、コンピュータがプロに迫るまでになってきた。

 囲碁は、まだアマ数段(平均すると初段くらいか)レベルである。そこで、盤面の小さい9路盤でのプロとの対戦が企画されている。3月22日(火)に電気通信大学で大橋拓文五段が対戦するという。まだ、コンピュータはかなわないと思うが、どのような戦いになるか楽しみである。