「恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす」(山家鳥虫歌)
古来、「鳴かぬ蛍」は忍ぶ恋として「鳴く蝉」と対比されているという。しかし、いずれも短命で儚い。「源氏物語」には「声はせで身をのみ焦がす蛍こそいふよりまさる思ひなるらめ」とあるというが、「短命」を知ってとすれば蝉も悲しい。
(なお、この歌の「初出は室町時代の歌謡集『閑吟集』。一五一八年」に遡るらしい。)
「恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす」(山家鳥虫歌)
古来、「鳴かぬ蛍」は忍ぶ恋として「鳴く蝉」と対比されているという。しかし、いずれも短命で儚い。「源氏物語」には「声はせで身をのみ焦がす蛍こそいふよりまさる思ひなるらめ」とあるというが、「短命」を知ってとすれば蝉も悲しい。
(なお、この歌の「初出は室町時代の歌謡集『閑吟集』。一五一八年」に遡るらしい。)