NHK紅白歌合戦の視聴率が過去最低の34.3%だったという。
昔は、歌謡の視聴媒体がテレビ・ラジオだったのだけれど、今は、テレビには歌謡番組そのものがなく、ネットが中心になっているのだからあたりまえと言える。
視聴者もメディアが流す媒体を単に受け入れるというより、視聴者が沢山のメニューの中から自分の好みに合うものを選択するというスタイルになっている。広い年代層、多くの嗜好層に共通して受け入れられる番組作りなどしょせん無理な話だと。
視聴者のスタイルが変わってしまっているのだから、ますます視聴者離れが進んでいく。番組作りも予算をかけることができず中身が薄いものばかりになる。放送画面の高精度化というのも、番組内容が伴わなければ意味がない。テレビも番組作りも、多チャンネル・専門チャンネル化していくしかない。ただ、視聴者からすれば、それはテレビでなくてもいい。
それに、全国民が同じ時間に同じ番組を観ている・・・というのは、甚だ気持ちが悪い。