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十段戦

2011年02月13日 | 囲碁
 このところ囲碁の話題が続いているのは、張棋聖と井山名人が戦っている「棋聖戦」七番勝負が真っ盛りのせい。次の木曜日には第4局目が、さらに次の週には第5局目が予定されている。

 さらに「十段戦」では、またもや張棋聖・十段に井山名人が五番勝負を挑むことになった。強い人同士はよく当たるものである。
 勢いというのはあるから、現在棋聖戦では2勝1敗と先行している井山名人が次の戦いに勝ち張棋聖をカド番に追い込んだりすると、一気に棋聖と十段を奪取して、井山名人が3冠、張は王座のみという逆転も発生しうる。

 あと、来期「棋聖戦」で、なんと女流の鈴木 歩五段があと1勝で棋聖戦リーグ入りとなるところまで来ている。棋聖戦リーグとは、棋聖タイトルホルダー(張棋聖、今期の7番勝負で井山名人が勝てば井山棋聖)への挑戦者を決める10人のうちに入るということである。6人はシードなので、残る4人の入れ替え枠を争っている訳だ。「女流棋聖戦」ではなくてすべての棋士が戦う「棋聖戦」でのことなのだ。
 囲碁は、男女の区別はなく、対等の立場・資格で戦っている。これに対して将棋は、女流は男性の棋士とは別の組織でプロであっても「棋士」とは呼ばれない底上げされた別制度である。しかし、囲碁では、女流棋士は対等な立場で戦っていながら、男性棋士に勝つことはもう珍しくない。男性棋士との対戦で勝ち越している女流棋士もいるほどである。

 ということで、鈴木 歩五段のリーグ入り期待したいのだが、次の相手は河野 臨九段だという。「天元」のタイトルをとったこともある強敵である。対局当日は日本全国、鈴木五段を応援して「念」を送るのではないかと。

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