◎単年度主義の公会計は、民間企業のような経営感覚が育たずに・・・
予算執行後の余剰金についても積み立てるという発想が育ちません。
国や地方の官庁会計は、明治時代からの「大福帳」(だいふくちょう)・・・いわゆる金銭出納長が基本です。
大福帳会計では・・・単式簿記型式で、実際の現金のやりとりのあった現金主義によるので、“今年度さえしのげればいい”
“後のことは次年度に”という「その場しのぎ」になります。
将来を見通した財政再建には、単年度主義の公会計では民間企業のような経営感覚が育たず、
予算執行後の余剰金についても積み立てる発想が生まれません。
お金の動きだけでなく試算やコストも把握し・・・実際の現金のやり取りがなくても、取引が発生時点での
会計処理を行うことで・・・リアルタイムの把握ができます。
東京都では、都議会公明党の推進で国に先駆けて公会計制度を改革して、1挑円の「隠れ借金」を解消するとともに
2011年度予算案で約210億円の財源を確保すなど大きな成果が見られています。
パフォーマンスのような事業仕分けの前に…国や自治体における会計制度の改革が重要です