◎小児がんは、子どもの病死原因の第一位でありながら、“がん対策”の中で取り残された領域です。

小児がんは希少疾患で、毎年2500人ほど発症。その患者が全国約200の病院に分散、
年間に1桁しか症例がない病院もあり、経験豊かな専門医が育たたない現実があります。
過日の参議院代表質問では、公明党の荒木清寛参議院議員が小児がん対策の強化を強く訴えました。
小児がん対策を次期基本計画の重点課題に位置づけ、拠点病院の整備、患者家族への長期的支援、
専門医の養成を提言しています。

不治の病とされていた小児がんは、今や“治る病気”にもなっています。
拠点病院を設けて患者を“集約化”し、習熟した専門医が治療できる体制づくりを急ぐとともに…
治療後の長い人生で、治療による後遺症や晩期合併症による苦しみ、復学や社会復帰など、さまざまな課題に対しての
長期的な支援が必要です。