横浜市の産科医療及び分娩に関する調査の結果

2012年06月24日 | Weblog
◎横浜市の産科医療及び分娩に関する調査結果が発表されました。



平成23年度の横浜市での分娩件数は、26.825件です。昨年度に比べると約1200件減少していますが、市内での出生数自体が減少している影響があると思われます。

現在、横浜市における分娩取扱施設は57施設。病院24、診療所21、助産所12になっています。

23年度中に1診療所、1助産所が分娩の取り扱いを開始していますが、1診療所、2助産所が分娩の取り扱いをやめています。

医療従事者については、4月1日現在で206人。助産師が増加傾向にあるものの、看護師が減少しているようです。




横浜市内の産科医療の依然として厳しい状況に位置づけられます。

こうしたことから、市では産科拠点病院の整備、産科医師の確保、産科病床の整備など喫緊の課題に対応していくことを「横浜市中期4か年計画」において産科医療対策として掲げています。

産科拠点病院の整備では、24年度候補となる3病院が「準備病院」として、産科医師の増員による輪番制による産科医師の複数当直を実施。

また、医師などの人材確保対策としては、産科医師の増員を図り、分娩件数の増加がされる医療機関に、市が人件費の助成を行ってもいます。



出産施設を探している市民の方の不安を解消するための取組みとして、市内の全ての出産取扱い施設の出産予約状況を専用の電話窓口で案内をする「産科あんしん電話」も行われています。

電話番号は♯7499(救急医療情報・相談ダイアル)または、228-1103(いいおさん)です。

安心して出産のできる産科医療の拡充に向けた、医療機関と助産所の連携等の強化の推進も必要になります。