ケンのブログ

日々の雑感や日記

N神社の野点茶会に行った

2017年11月03日 | 日記
今日は文化の日ということで隣町T市N神社のお茶会に行った。
野点のお茶会ということで油断したのか懐紙を忘れてしまった。
あわててT市の100Yenショップに駆け込んで
「お懐紙ありますか」と僕は言った。
「お懐紙ってなんですか」と店員さんは言った。
「懐紙です」と僕は言った。
「ああ、紙の懐紙ですね」と店員さんは言った。
僕が懐紙と発音するイントネーションと店員さんのイントネーションが
違う。懐紙のようにちょっと珍しいものになると
ちゃんと関西のイントネーションで言わないと通じないみたいだ。
「お懐紙はありません」と店員さんは言った。
それは仕方がないと思った。
それで近くの百貨店M屋に行った。
一階にいらした店員さんに
「お懐紙ありますか」と僕は聞いた。
「お懐紙ってなんですか」と店員さんは言った。
「紙の懐紙です」と僕は言った。
「紙なんですね」と店員さんは行った。
「はい、インフォーメーションはありますか。そこで聞きます」と僕は言った。
「インフォーメーションはありません」と店員さんは言った。
そして店員さんは百貨店の手帳を見ながら売り場を探し始めた。
これはいけない、この状況で手帳をみて探していただいても
要領を得ないだろうなと僕は思った。
「懐紙がなにかわからない状況で探してもしんどいと思いますので
他のかたに聞きます」と僕は言った。
急いでいないときだったらタブレットをその場で出して
お懐紙の画像を見ていただいてイメージしていただくとか
方法はあるのだけれど急いでいたのでその余裕がなかった。
そばにいたちょっと年配の店員さんに聞くと。
茶道具の売り場は当店にはありませんが
結納品のコーナーにあると思います。と言ってくださった。
それで結納品のコーナーに行ってお尋ねすると
「お懐紙あります」と店員さんがおっしゃって
大小2種類のお懐紙があるところに案内してくださった。
まあ大きい方が男の方かと思いそれを買った。
あとで落ち着いて中身をあらためると茶道具のコーナーで買った
懐紙よりも紙がツルツルの感じだったけど
まあいいか、黙っていればわからないだろうと思った。
お懐紙入れまで買っていると高くついてしまうので
それは100Yenショップの適当な文房具で代用した。
野点のお茶会なのでお参りをして境内で一服よばれたら
おしまいかと思ったら、場馴れした方々はちゃんと
野外にもうけられた目録をみて
お釜や水指などお道具を見ておられる
お軸はないけれどそのかわりに短冊が飾ってある。
いや、気づかなかったなあと思って
お道具を見ている方々の輪の中に行った。
短冊には何がかいてあるか忘れてしまったけれど
なんしか、少しの場所があってそこで楽しく過ごせれば
それでよい、という意味の漢字が書いてあるとのご説明だった。
それはいいお話をきけたなと思った。
水指はイタリア制とのことだった。
「そうですか、イタリアの品物を水指に見立てたんですね」と僕は言った。
「そうなんです」と案内をしてくださる女性が言った。
短冊にには、なんしかユウという字が書いてあるというご説明だったで
有限の有でもないし悠久の悠でもないし、と僕があれこれ
ぶつぶつ言っていたら
「幽霊の幽です。この場で幽霊という言葉を使うのも
どうかと思ったものですから説明がややこしくてすみません」と女性は言った。
「いえいえ」と僕は言った。
「でも、水指はイタリア制とのことですが
なんかこの中の模様をみているとイタリアの噴水の
ようですね」と僕は言った。
「そうなんですよ。イタリアの噴水をイメージしたんですよ
そういう風にイメージしてもらえるとありがたいです」と女性は言った。
「それはイメージが当たってよかったです」と僕は言った。