ケンのブログ

日々の雑感や日記

吉野家のお姉さんと大阪のおじちゃん

2018年02月02日 | 日記
昨日吉野家に久しぶりに入ってやはりおいしいなと思ったので
今日も入った。
いつも僕は牛丼チェーンやカレーチェーンに入るとき
十二時から十三時までのいわゆるお昼時をはずして入るのだけれど
今日は巡り合わせでちょうどお昼のタイミングで入ることになった。
やはりお昼時は人が次々と入ってくる。
中で食べる人ももちろんいるけれど持ち帰りの人もたくさんいらっしゃる。
持ち帰りは女性が多い気がする。
この時間帯の吉野家の店員さんはまるで戦場の兵士のようだ。
あちこちにテキパキと動かなければならない。
食事を運ぶ、会計をする、待っている人を席に誘導する
一階が混雑すれば二階に客を誘導する。
まるで早送りの映画のようにあちこち動いていらっしゃる。
昨日調理というか盛り付けを担当していたお姉さんは今日は
持ち帰りの弁当を五つくらいたてに重ねてもって持ち帰り
カウンターのところに運んでおられる。
このお姉さんスポーツマンの娘のような感じで
キリッとしていてかっこいい。
これだけたくさんの弁当を一度にバランスを崩さずに手際よく運ぶには
それなりの慣れが必要だと思う。
盛り付けは今日は男性が担当している。
働いている人で男性はこの時間この人一人だけだ。
この町は女性パワーの町なのかなと思う。
店の出入口付近にすわったおじさんが
「すまんけどドアのところに立ち止まらんといてや。
風が入ってきて寒いんや」と言った。
見るとおじさんはブルゾンを着てハンチングハットを被って
すき焼き弁当を食べておられる。
おじさんは三度同じ言葉をくりかえしたけれど
次々と人が入ってきてそのたびにドアがあき冷たい風が入り
おじさんの言葉は焼け石に水だった。
とうとうおじさんはあきらめたようで寒そうにしながら
すき焼き弁当を食べていた。
お会計のときおじさんは
「いやあ、今日はほんま涼しい席でよかったわ」と言った。
会計に出たお姉さんは笑っていた。
僕はそこから少しはずれた席にいたけれどクスッと笑ってしまった。
僕の向かいにいたアフリカ系の男性はいったい何なのという顔を
しておられる。
こういうおじさん僕好き。
絶妙のボケ。生まれた頃から大阪に住んでいないとちょっと
このボケはできないと思う。
僕が大阪で体験した中でもっとも的を射たボケだったと思う。
かつて僕の職場でわざとボケる人が少なからずいたけれど
あれは関西ネイティブではない僕は突っ込みが入れられずに
逆にしんどかった。突っめなくてごめんねという感じで。
本当に心底笑えるボケを見たなと思う。
こんな気持ちいつ以来だろうと思う。
もちろん会計にでたお姉さんも突っ込みは入れず
ただ、笑っておられた。
ボケだけで完結してしまう素晴らしいボケだった。
お花やさんの前を通ると、もう節分の柊の用意はできましたか
というポップが出ていて柊を売っている。
和食の定食屋には恵方巻の準備のため本日は午後八時で閉店
明日は恵方巻販売につき店内での食事はできません。
お願いいたします。と張り紙がしてある。
あすは節分だなと思う。