ケンのブログ

日々の雑感や日記

アロマ 大相撲

2020年03月22日 | 日記
隣の街の百貨店のアロマオイルのコーナーへ行く。アロマオイルが陳列してあるところに僕が行くと店員のお姉さんが「今日は何をお探しですか」と僕の方へいらした。

何か特定のものを探しているわけでないけれどとりあえず「甘い匂いのアロマはどれですか」と言う。

するとお姉さんはバニラ、ゼラニウム、オレンジスイートを教えてくださった。「ゼラニウムは甘い匂いと思いますよ。お化粧の香料にもよく入っています」とおっしゃった。

そんなこと言われてもわからないと思いつつも「ああ、そうですか」とわかったような返事をする。それからブレンドオイルでいくつかお姉さんは甘い匂いのものを教えてくださった。

「ブレンドのオイルはあきがくるから僕あまり好きではありません」と言おうと思ったけれど、それはやめにして「あまり一度に聞いても忘れるので、今聞いた3つだけでいいです」と僕は言った。

それから「このペパーミントはようするにハッカとかメントールとかと同じことですか」と僕は言った。するとお姉さんは「そうです。デザートの上によく乗っている小さい葉っぱのことです」と言った。

デザートの上の葉っぱならかろうじて僕にも理解できる。甘いアイスのデザートなどによくミントの葉が添えてある。しかし、きっと女性はスイーツとかデザートとかいうものは男が思う以上にとても好きなんだろうなと感じる。それは女性にとって至福のひとときなのだろうと思う。

「これから夏になりますので、こういうミントの香りは清涼感があっていいですよ」とお姉さんは言った。「そうですね。しばらく自分でいろいろ考えてみます」と僕は言った。するとお姉さんはレジの方へ戻っていった。結局ペパーミントを持って僕はレジに行った。

「ペパーミントですか。これからの季節いいですよ。タオルにひたして楽しんでもいいし。いろいろ使い方ありますよ」とお姉さんは言った。

「ペパーミントはちょっと調べてみたら、覚醒のちリラックスの効果らしいですね」と僕は言った。お姉さんはちょっと目を丸くして「そうです。そうです」と言った。お姉さんがお釣りと商品を持って戻ってきたとき僕は「お姉さんお名前なんておっしゃるんですか」と言った。

お姉さんはしばらく間をおいて「キマタです」と言った。「あ、そう。僕、名古屋なんやけど昔、中日にキマタというめちゃ打つバッターいました。でも今はもうその人おじいさんです」と言った。

どうもお姉さんは中日のキマタは知らないようだった。知らないと顔に書いてある。僕が何か言う前にお姉さんは「私、静岡です」と言った。

「あ、そうですか」と僕は言った。こんなところに静岡の人がいるとは思わなかった。でも、このお姉さんちょっとものの言い方が気風がいいと言うかストレートで大阪の普通の女の子とはちょっと違う。やはり海と山に囲まれたところで育った人は気風がいいのかなと思った。静岡から出てきて大阪で暮らすのって大変と思うけれど頑張ってほしい。

僕、実は名古屋ではなく岐阜だけどまあいっかと思った。

大相撲春場所が終わる。北の富士さん「みんな肩の荷がおりたと思ってるんじゃないの。僕はこんなところで相撲取ったことないから」と言っていた。

本当に観客がいない場所で力士は大変だったと思う。貴景勝についても「この人は誠実な態度。言いたいことも言わないしね。僕だったらすぐに痛い、痛いって言っちゃうよ」と北の富士さんは言った。「北の富士さんの現役時代は存じ上げませんので」とアナウンサーはかわしていた。
きっとアナウンサーも北の富士さんが好きなんだと思う。

終わって肩の荷が降りるという北の富士さんの言葉を聞いたとき昭和46年名古屋場所、愛知県蒲郡出身の横綱玉の海が全勝優勝したときのことを思い出した。あのとき玉の海が北の富士を寄り切って全勝優勝を決めた瞬間に北の富士の目を見て大きくうなずいた。

それを見て北の富士も土俵上で玉の海に大きくうなずき返した。どちらが勝ったといううなずき合いではなくて、横綱同士これで千秋楽が終わったという感じの両者のうなずき合いだった。なつかしいな。思えばあれから半年経たないうちに玉の海は死んでしまった。

場所が終わって肩の荷が降りる。その感覚はやったことのある人にしかわからないものがあるのだろうなと思った。北の富士さんは「僕はこんな場所で相撲取ったことはないのでわかりませんが」と言っていたけれど、、、。

しかし、観客がいなくても日が経つにつれて様になってくるのはやはり相撲は勝負以外にもいろんな要素がある伝統行事だからだなと思う。