今、世の中がコロナという状況の中にあって、そして自分自身もう還暦という年齢まで2年あまりとなって、これからはだんだん年老いていく、だんだん力が弱っていくということを考えることも多くなった。
まだ、力があるうちにやっておきたいこともあるとあせったりすることもあるけれどあせってもどうにもならないこともある。
せいさんという方の本を読んていると、この方は人間の生まれ変わり、つまり輪廻転生ということを信じているというレベルではなく、そういうことがありありとわかる方であるらしい。
そして、せいさんは輪廻転生ということがわからなかったころは人生は1回きりなのでその一瞬ごとを精一杯生きるという考え方をしてきたという主旨のことが書いてあったと思う。
そして、輪廻転生を知ってからはいろいろな執着がなくなったというようなことが書いてある。
※せいさんの本を何冊か読んでトータルの印象としてまとめたので、ちょっと大雑把かもしれないけれど、僕の読み方だとそういうことになる。
僕も人間の人生は一回きりではない、それは輪廻転生で生まれ変わるものであるということがありありとはわからないまでも、信じることができれば、この生に対する執着というものからかなり自由になれるのではないかなと思う。
なかなか信じ切るというところまではいかないけれど。
今度のコロナであっても、死んだらまた生まれ変わるということがもし、みんなわかっていたらコロナに対する態度というのも現状のそれとは違ってくるのではないかと思う。
やはりコロナで一回限りの命が失われてしまうという恐怖感は大きいのではないかと感じる。
ところで、そのせいさんの本にはこんなことも書いてある。
「人はどのようなもの、どのような時代でも常にその人の持つ魂の資質、力の在りようの範囲のものしか掴み取り感じ取ることはできません」と。
そう言われれば身も蓋もないかもしれないけれど、この記述は僕もかなり自明のこととして感じることができる。
結局、その人の魂のもつ資質以上にものごと掴み取り感じ取ることができないとすれば、他人とわかりあえないこと、わかってもらえないこと、そういうことに対しても、もう少し、余裕を持った捉え方を私達はできるのではないかと思う。