横浜ベイスターズのラミレス監督が今季限りで5年間優勝できなかった責任をとって退任するという記事が今日の新聞に出ている。
新聞には退任の記者会見を終えて帽子をとって挨拶するラミレス監督の写真が掲載されている。
その写真を見てプロ野球の監督の退任の記者会見でこんなに穏やかで悟りきったような目をして挨拶する監督はかつて見たことがないと思った。
優しい目をしておられそれでいてどことなくその目が憂いを帯びているところが最高に素敵。
ラミレス監督といえば日米の通算ではなく日本のプロ野球だけで通算2000本安打度達成した唯一の外国人選手ということで有名だけれど、そういう誰もやったことがないことを成し遂げる人はやっぱりちょっと違うなと思った。
三冠王とかそういうタイトルに比べると日本での通算2000本安打というのは話題性とか派手さにはかけるかも知れない。しかし、日本人選手でもごく限られた一握りの人しか達成できない通算2000本安打という記録を南米のベネズエラからやってきて自分が育った世界と文化の違う環境で達成してしまうのは並大抵のことではなかったと想像する。
そういうラミレス監督の人柄とか困難を乗り越えた経験とかそういうすべてが現れている表情が新聞の写真に写っていると思った。
どこの世界にもいろんな意味で素晴らしい人というのはいるものだなとしみじみと思う。
話は変わって
大阪の北のターミナル駅を降りたすぐそばにHEP FIVEという商業ビルがある。僕もそこのチケットぴあで時々チケットを買ったりしている。
そのHEP FIVEは特に若い人が好んで待ち合わせ場所にするところで、いつも若い人、特に女性が多くたむろしている。
一昨日その多くの人がたむろしている場所に飛び降り自殺した人がいて、ビルの上から飛び降り自殺をした人の体が地上にいた女子大生の背中を直撃した。
昨日の新聞にはその女性は意識不明の重体と出ていたけれど、今日の新聞には搬送先の病院で死亡したと出ていた。
同じ事故死でも、なんか交通事故とかそういうのとはちょっと違うような気がする。
もちろん、家族を失った人の悲しみはどんななくなり方でもかわりないのだけれど、なんか自殺の巻き添えでなくなるなんてそんな理不尽なことがあるものかと思ってしまう。
また、自分が自殺して、他人まで死の巻き添えにしてしまう人というのも不適切な言い方かもしれないけれど、本当に因果なことだなと思う。
自殺した方の親族の方はまた、それはそれでやりきれない気持ちでおられることと思う。
こころよりご冥福を祈りたい。
またまた、話題が変わって
街の横断歩道を歩いていたら、若いカップルがやはり横断歩道を渡っていて男の子が女の子に「やっぱり、あのときライン交換しといてよかったわ」と言っていた。
なんとなくあのときラインを交換しておいたからこうして二人が付き合うことができたと言いたげな感じだった。
本当に僕が若い頃とは男女のコミュニケーションのとりかたも違ってしまったなと思う。
駅のコンコースではちょっと不機嫌そうな顔をした女の子のところに男の子がスマホで地図のアプリを開きながらやってきて、「ごめん、逆の方向に行ってたわ。こっちやったんやな。途中で勘違いに気づいた」と言っていた。
僕が若い頃は待ち合わせ場所を決めるときはお互いが知っている場所を選んだものだけれど、今は、地図のアプリを見ながら来てよ、ということになりがちなのだろうと思った。
もしそれで間違えてもそれこそラインでやり取りすれば二人が出会えないということはまずないし、、、。
女の子からアプリ見ながら来てよ、と言われて、アプリ見ながら行くの苦手といえば男がすたるかも知れないし。
まあ、時代も変わったものだなあと思うけれど、そういう不確実な要素の多い待ち合わせの仕方って僕は苦手だなと思う。
もし、僕が今の時代の若者だったとしても、不確実な要素の多い待ち合わせの仕方はイヤ、とはっきり言うかも知れないと思ったりした。
いつか、新聞のコラムに若い人はスマホを駆使すれば待ち合わせなんで当日になってからどうにでもなると思っているから仕事で若い人と待ち合わせるのはストレスだ、という主旨のことを書いている人がいたけれど、そんな気持ちわかるような気がするなと思う。
逆に、そういういろんなアプリに精通していて、それで若い人によからぬことをたくらむ中高年もいるし、、、。
まあ、考えていたらキリのない話だけれど、、、。