スポーツ新聞の芸能欄に今日10月9日はジョンレノンの生誕80年にあたり、なんかの展覧会が催されると書いてあった。
レノンが生きていたらもう80歳なのかとも思うし、逆にビートルズはもうすでに歴史的存在なのでまだ80歳かとも思う。
僕の記憶では王貞治さんも今年80歳で僕の子供の頃のヒーローだった人がもうそんな歳になるんだなと思う。
王さんもレノンも僕が子供の頃からスーパースターだったのでときが流れるのが速いようにもおもうし遅いようにも思える。
それが不思議だ。
レノンといえばやはりポールのことが気になるので調べてみるとポール・マッカートニーはレノンより2つ年下で今年78歳となっている。
78歳になってもロックが歌えればいいなと心の中で密かに思ったりすることもある。
ちなみにポール・マッカートニーのポールは聖書に出てくるパウロの英語の発音
ジョンレノンのジョンは、聖書に出てくるヨハネの英語の発音である。
人名に与える聖書の影響力はヨーロッパでは本当に大きいなと思う。
僕がビートルズの音楽を初めて意識して聴いたのは小学校5年生くらいの頃。
アルバムの名前は忘れてしまったけれど父の一番上の兄の次女(つまり僕のいとこだけれど、父と一番上の兄の歳がかなり離れているのでそのいとこと僕の歳もかなり離れていた)に、あるアルバムを貸してもらって家のステレオで聴いたのが僕が初めてビートルズの音楽に接する機会だった。
そのアルバムの中にいきなりエレキギターのビヨーンというへんてこな音がなって、それからエレキギターのきれいなアルペジオのイントロで始まる曲があった。
僕にはそのイントロがとても印象的に思えたので、その曲を何度も繰り返して聴いていた。
母が僕がその曲を繰り返して聴いているのを聴いて
「なんて変な音楽や」と言った。
それは昭和30年代くらいまでの歌謡曲や童謡、唱歌などが音楽のスタンダードになっていた母にしてみれば当然の反応だったと思う。
僕もそれは変だと思ったけれどその変なところがなんかすごいと思ったし、変な音に続いて出てくるエレキギターのアルペジオはエレキギターの音そのものは当時の僕には奇異なものだったけれどアルペジオの音階は極めて正当なものと子供なりに思った。
なのでその曲のメロディラインはずっと覚えていて、高校生になって、これまた友達のお姉さんからビートルズのレコードを借りて聴いたときにその曲はI feel fineというタイトルの歌だと知った。
僕はそれほどコアなビートルズのファンではないのでそれがポールの曲なのかレノンの曲なのかはよく判別できないというかI feel fineはなんしかビートルズの曲というふうに認識してきた。
このブログ記事を書くにあたってちょっとウィキペディアで調べてみるとこの曲は作曲はレノンアンドマッカートニーになっているけれど、実質はジョンレノンの作曲という主旨のことが書いてある。
あらためてそうなのかと思った。
こういう言い方が適切かどうかはわからないけれど、I feei fineはレノンの曲の中では伸びやかでストレートな曲だと思う。
なので子供の頃の僕の印象に残ったのかなとも思う。
ユーチューブで検索してI feei fineを聴いてみるとやはりエレキギターのイントロはユニークでかつ正当なものだと感じる。
改めて聴くと曲はビートルズの楽曲の多くがそうであるようにA B Aの構成になっている。
ABAのAメロの最後の部分、歌詞のI’m in love with her and I feel fineに相当する部分の歌声のハーモニーはとても美しいなと思う。
今、こんなに美しい歌声のハーモニーを聴かせてくれるバンドがはたしてあるだろうかと思うほど美しい。
歌詞としてもこのI’m in love with her and I feel fineはこの曲で最も重要な言葉。
その部分のメロディが最高に美しくておまけにハーモニーも最高。
歌詞とメロディとハーモニー、この3つの音楽的頂点が見事に一致している。
やはりビートルズって伝説のバンドというところを超えて、もう誰もが認める歴史的存在なんだなと思う。