新聞にウィーンフィルハーモニー管弦楽団の日本ツアーが北九州を皮切りに始まったと出ている。
いやあ、ウィーンフィルが日本に来るって知らなかったな。
このレベルのオーケストラが日本に来ることを事前に知らないことはあまりない僕だけれど。今年はもうコロナということでそういうことに関する興味が失せてしまっていた。
コンサートに行ってもやはりマスクをして聴かなければならないし、ソーシャルディスタンス、体温の検査、もういくら好きなコンサートでもさすがに遠ざかってしまっている。
10月にはロンドン交響楽団・サイモンラトルの演奏でマーラーの交響曲第2番「復活」を聴くのが今年のコンサートでは一番の楽しみだったのだけれど、早々と中止になってしまった。
その時点でもう今年は半分コンサートに対する興味を失ってしまった感じだ。
去年の僕のブログを読み返してみると、ちょうど一年前くらいにティーレマンの指揮するウィーンフィルをフェスティバルホールで普通に聴いている。
まさかその一年後にコロナでこんなことになっているなんで想像もしていなかった。
京都、禅林寺の永観堂の紅葉のライトアップが始まったと新聞に出ている。
紅葉は11月中旬が見頃と新聞には出ている。
もう、僕の自宅最寄り駅の桜の葉はかなり紅葉になっていて落ち葉もずいぶんあるけれどかえでの紅葉は桜の紅葉より遅いので、今年はどうかなと思っていた。
ここ数年は近くのお宮の紅葉を見に行くことが多かったけれど、コロナになってからお宮の行事もいろいろ制限が出てきてお宮に行くことも少なくなってしまった。
しかし、日は短くなっているし、やはり今年ももうあと2ヶ月を切ったのだなと思う。
ネットのニュースに東京で、お酒に酔った女性を介抱するふりをして女性の下半身を触ってしまって、警察につかまった若い銀行員の方がいると載っている。
もちろん被害にあった、女性はたいへんな目に合われたことと思う。
そのニュースにはいろんな一般人の方がコメントを投稿していて
「この銀行員もう終わったな」
「いい大学出て、銀行に就職して、親にはさぞ自慢の子だったろうにな」
「銀行員だったら、素人にそんなことしなくても、プロの女にすればいいだろう。
銀行員の給料なら余裕でそれができるのになにをケチっているんだ」
というようなコメントが並んでいる。
ニュースそのものよりもそんなコメントのほうがイヤだなと思ってしまう。
自動車の運転をすると急に気が大きくなる人がいるけれど、あれも車内にいるとあまり外からはその人の顔とかわからないから、急に気が大きくなったりするんじゃないかと思うことがある。
ネットで匿名性の中で、女性の下半身にさわるという間違いをしてしまった人を、あざわらうようにコメントするのも、やはり匿名性ということの中で気が大きくなっているからなのだろうか。
しかし、こういうコメントのような情報が誰にでも閲覧可能な場所に反乱することが人の心をむしばみ、怯えさせ、疑心暗鬼にさせる要素を持っているということは言えるだろうと思う。
自分が罪を犯したことのないものが、この女に石を投げなさい、というイエスの言葉を私達は、もっと胸に刻んでおくべきなのではないかとしみじみと思う。