暑い一日。本当に暑い。
県庁所在地の割と繁華な場所にあるコンビニで、飲み物を買おうとしたら、飲み物のコーナーでおばちゃんが飲み物を背に仁王立ちで突っ立っていた。
僕がほしいと思った飲み物はそのおばちゃんが突っ立っている左隣のあたりにあった。
まあ、しばらくまって、おばちゃんが移動してから飲み物を取ればいいと思っていた。
ところが、おばちゃん、なかなか動く気配がない。
僕はとうとう待ちくたびれて、おばちゃんに軽く会釈して、おばちゃんのそばにある飲み物に手を伸ばそうとした。
そうしたら、おばちゃんが、飲み物のコーナーの向かいのお菓子のコーナーのあたりにいる、おばちゃんの家族と思しき人に向かって言った。
「この人も背中 ビチョビチョやわ」と。
確かに僕の背中は汗で濡れていたのだと思う。
僕、蒸し暑い日は動くと割と汗をかきやすいタイプだから。
そして、その瞬間に、僕わかった。
おばちゃん、飲み物を買う気は全く無くて、コンビニの飲み物を冷蔵する冷気で背中を冷やしていたのだと。
「この人も背中ビチョビチョやわ」ということで、おばちゃんは、僕に、暗に、背中冷やしてたからごめんねと伝えたかったのだと思う。
それにしても、コンビニの飲み物を冷蔵する棚で背中を冷やすおばちゃんって生まれて初めてみた。
新しいタイプのおばちゃん発見。
田舎は、コンビニで突っ立っていても、「お前、そんなところにおったら邪魔や」と突っかかってこれらる確率が都会に比べるとかなり低いから、飲み物を冷蔵する棚で背中をひやすおばちゃんも出現するのだと思う。
まあ、そんなおばちゃんがいるということは平和といえば平和なことだけれど。
おばちゃんの特色も、その地域の特色に応じて変わってくるなと思う。
それはともかく いちにち いちにち無事で健康にすごせますように、それを第一に願っていきたい。