今日の読売新聞の総合欄に「ベラルーシ選手 亡命へ 帰国すれば投獄」という見出しの記事が出ている。
その記事のリード文は次のように書かれている
「東京五輪のベラルーシ代表として陸上女子200メートルに出場予定だったクリスツィナ ツィマノウスカヤ選手が1日 コーチ陣を批判した後に帰国を命じられ、羽田空港で保護を求めた。ロイター通信などによると、2日に在日ポーランド大使館を訪れ、人道上の理由でビザが発給された。ベラルーシの強権体制を逃れるための、事実上の政治亡命となる」と書いてある。
その記事にロイター通信の写真が出ている。
みるとツィマノウスカヤ選手は羽田空港で胸に白抜きのローマ字のロゴが入った薄いパープルのTシャツを着て、二人の日本人警察官と思われる人に対峙している。
Tシャツは半袖だけれど、肘の近くまである比較的長い半袖で、それが適度にワイルドな雰囲気を醸し出してとても似合っている。
やはり、亡命という命がけの時だから顔は真剣そのもので、その真剣さが表情とか身体全体の精悍さを醸し出していて、有り体に言えばかっこいい というか美しい。
亡命に追い込まれた人の写真を見てカッコいいと言うのは不謹慎かもしれない。
強権政治の国で投獄といえば場合によっては身の危険ということもありうるし、、、。
しかし、人間、本当に命がけになれば、この人の話は聞かなければ、この人には真剣に対峙しなければ、と他者に思わせるオーラが自ずと出るのではないか。
そういうことをツィマノウスカヤさんの写真は教えてくれているような気がする。
こんなオーラを出せる瞬間って人生に何度もあることではないと思う。
今回の経験がツィマノウスカヤさんの人生にとってあとから振り返ってみてよかったと思えるものになりますようにと祈りたい。
それはともかく いちにち いちにち 無事で健康に過ごせますように それを第一に願っていきたい。