おじぃの独り言

セミリタイアして第二の人生をエンジョイするおじぃの備忘録です。

酒造りの原点を知る『菊正宗酒造記念館』@神戸住吉

2017-07-06 05:44:30 | グルメ
「♪やっぱり俺は~キクマサムネ~」で一躍有名になった昭和50年のテレビCFの『菊正宗酒造』を訪れました。



敷地内にある『菊正宗酒造記念館』には、国指定・重要有形民俗文化財「灘の酒造用具」や所蔵する小道具類を展示されてます。酒造りの歴史を今日に伝える資料館として、年間4万人弱の来館者を数えており、日本酒の複雑な呼称についてとても勉強になります。



会所場、杜氏や蔵人が生活した部屋



洗場、精米した白米を踏み洗いする場所



釜場、かまどを設け大釜をすえ、甑(こしき)を載せて米を蒸しました。



麹室、麹を育てる部屋



酛場

菊正宗の淡麗辛口の酒質を醸し出すのが、本流「生酛造り」であり、アルコールを造る酵母を育てる「酛」(酒母)を水と米と米麹から、昔ながらの手作業で4週間かけて造り上げる、酒造りの原点と言える製法です。

しかしながら「生酛造り」は通常の倍以上の時間と手間がかかり、安定的に行うことも極めて難しいため、全国千数百蔵の中でこれを伝承するのは、菊正宗を含めてわずか数蔵で、ほとんどの酒蔵が市販の乳酸と培養酵母を加え、2週間あまりでできる「速醸酛」に頼っていまる様です。



造蔵、醪仕込みする場所、日本酒は三段仕込みで造りあげてます。



槽場(ふなば)、熟成した醪を酒袋に詰めて、酒槽に重ねて搾ります。(圧搾)



囲場、搾りあがった酒を滓引き、火入れをして半年から1年熟成させます。



菊正宗が辛口にこだわるのは、飲み飽きせず、料理を引き立てる日本酒こそ本流であり、それが料理をおいしく味わうための食中酒に最適の様です。

館内には物販・利き酒コーナーがあり、菊正宗の全品利き酒、購入ができます。



『菊正宗酒造記念館』では日本造りについてとても勉強になり、『生酛造り』にこだわる菊正宗の見方が変わりました。


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