はじめまして。
私、サボテンの花です。
あれ?このご挨拶以前ニゲラ(黒種草)さんがしていましたね。
私、二番煎じ?
でも、彼女より花の美しさ、華やかさでは私の方がず~っと上でしょ?
どう、そう思わない?
確かにニゲラさん、とってもチャーミングでキュート。そのうえ脱いでもすごいし・・・・。
でも私に言わせりゃ、彼女少しぶりっ子じゃない?
その点、私は大人の女性っていう感じよね。
人の悪口いうなんて嫌な女ですって?
え~どうせ、私トゲトゲがいっぱいですからね。
毎年花を咲かせることができるわけじゃないから、心もいじけてるのね、きっと。
以前、私いつ咲いたかさえ覚えていないの。
この家の人だって昨日の私のこんな姿↓に気がついて
「え~こんなとこにサボテンあったっけ?」
って言ってましたもの。
がっくりよね。いじける気持ちわかっていただけるかしら?
なんでも今のここの家の彼女の一番の興味はアゲハさんの事なのよ。
毎日毎日、今か今かと眺めまわして、ちっとも動かないアゲハさんの事
「死んだんじゃない?」
って触ろうとするのよ。もうビックリ。
でもそのアゲハさん、今朝私が咲き始めるのと同じくらいに、羽根を広げて飛び立っていったの。
その姿、あんなに楽しみにしていたから、一目、見せてあげたらいいのにね。
私、アゲハさんに言ったのよ
「あなたね、一宿一飯の恩義っていうものがあるでしょ!
カボスの葉、相当食べさせてもらったじゃない。
お礼くらい言ってから飛び立ちなさいよ」
って。でもアゲハさんたら
「私にも色々都合ってものがあるのよ。
あなたからよろしく伝えておいてよ」ですって。
ま、もともと、花から花へと飛びまわって浮気っぽい性格だから、信用はしてなかったのよね。
礼節なんてものを期待した私がばかだったわけ。
あ~すっかり夜も明けて、明るくなったわね。
彼女、アゲハさんがもぬけの殻なの見たら、がっかりすろうだろうな・・・・。
でも私も人の事心配している場合じゃないのよね。
私、いつまでも咲いていられなし、又、皆さんといつお会いできるかも全然わからないし。
でも、又きっといつか、そうきっといつかお目にかかれますから、その時まで皆さんもお元気でいらしてくださいね。
さようなら サボテンの花より
な~んていったかどうか。ハハハ、いつもお馬鹿なこと書いてしまって・・・・。
今日の私の小さな幸せ
アゲハの羽化するとこ見る事はできなかったけど、もしあれがアゲハじゃなくて蛾だったら・・・。
やっぱりこれでよかったのかも。