田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『サイの季節』バフマン・ゴバディ監督に取材

2015-06-10 08:47:30 | BIG ISSUE ビッグイシュー

 『ペルシャ猫を誰も知らない』(09)を撮影後、イランを離れ亡命生活を送るクルド人監督バフマン・ゴバディ。彼のトルコで撮影された新作『サイの季節』が7月11日から公開される。主人公のサヘルは、イラン革命に運命を翻弄された実在のクルド人詩人サデッグ・ギャマンガールをモデルに創造された。

 1979年、イランで親米王政に異を唱えるイスラム教シーア派による革命が勃発。詩人のサヘルは、ある男の企みによって反革命的な詩を発表した罪で投獄される。サヘルは30年間の獄中生活を強いられ、妻には彼の“死亡”が伝えられていた。釈放されたサヘルは、妻がイスタンブールで暮らしていることを突き止めるが…というストーリーだ。



 来日したゴバディ監督に、主人公のサヘルは監督自身の姿を投影させたキャラクターなのか? 不思議なタイトルの意味は? 『酔っぱらった馬の時間』(00)『亀も空を飛ぶ』(04)『ペルシャ猫を誰も知らない』、そして本作とタイトルに必ず動物の名前を入れる理由は? そして、本作に込めた思い、などを聞いた。

 日本が大好きだというゴバディ監督は「一番好きな映画は黒澤明の『セブン・サムライ(七人の侍)』。黒澤、小津安二郎、小林正樹らは、日本の監督というよりも、アジアの監督だと思っています。私は世界各地に行くたびに、アジアにはこんなにすごい監督がいると自慢しています」と語っていた。本作は、マーティン・スコセッシが提供し、主人公サヘルの妻役でモニカ・ベルッチが出演している。

 詳細は7月15日発売のビッグイシュー日本版をご覧ください。

http://www.bigissue.jp/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする