さすがにここらで打ち止めだろう
見た目は愛くるしいテディベアだが、中身は超下品な中年オヤジのテッド(声:セス・マクファーレン)と、持ち主のマーク(マーク・ウォールバーグ)との友情を軸に描く。マクファーレン監督による下ネタ満載のコメディーの第2弾。
オープニングはバズビー・バークレー調のミュージカルもどきでテッドが踊る。そもそも人間同様のテディベアがいること自体があり得ないのだが、今回はテッドが人間の女性と結婚し、父親になるというさらに悪ノリな展開に。その上、テッドは人間なのか?という裁判を結構真面目に描いているのだが、マイノリティに対する差別問題に結び付けたのはちとやり過ぎの感もあり。
今回も下品な下ネタ、楽屋落ち、パロディ満載だが、もはやテッドの外見と中身とのギャップを知ってしまった上に、『荒野はつらいよ』を間にはさんで、すっかりマクファーレンの“手口”に慣れたせいか、前作ほどの面白さは感じない。さすがにここらで打ち止めだろう。
相手役にアマンダ・セイフライド、ゲストとして、デニス・ヘイズバード、モーガン・フリーマン、そしてあの“還暦過ぎのアクションスター”も登場。前作に続いてサム・“フラッシュ・ゴードン”ジョーンズも姿を見せる。日本ではあまりピンとこないが、ハリウッドではマクファーレンの顔は意外に広いということなのか。